【関西弁】どういう意味なのかわかりにくい関西の言葉ランキング(2020年調査)

方言のひとつとは言え、関西弁はテレビなどで聞く機会も多く、親しみを感じている人も多いですよね。ただ、ときどき「?」となってしまう、よく意味のわからない言葉もあったり…。ということで今回は「意味がよくわからない関西弁」を調査しました。「そういう意味だったのか!」っていう言葉がたくさん。関西の豊かな言葉の文化、楽しんでご覧ください!

好評につき、よりディープな関西弁にせまるPart2の記事もありますよ!

「【関西弁】どういう意味なのかわかりにくい関西の言葉ランキング(2020年調査)」
TOP20一覧
  • 1位いちびり(ふざける、図に乗っている) (1,379票)
  • 2位はみご(仲間外れ) (934票)
  • 3位モータープール(駐車場) (762票)
  • 4位一丁噛み、いっちょかみ(何にでも口をはさむ人) (708票)
  • 5位しゅんでる、しゅむ(煮物などの味がよく染みている) (692票)
  • 6位めばちこ(ものもらい) (663票)
  • 7位遠慮の固まり(お皿に最後に残った1個) (583票)
  • 8位ぐねる(足などをくじく) (545票)
  • 9位よして、よせて(仲間にいれて) (476票)
  • 10位ほかす(ゴミなどを捨てる) (449票)
  • 11位さぶいぼ(鳥肌) (427票)
  • 12位自分(あなた) (414票)
  • 13位いらち(すぐいらいらする性格、せっかち) (356票)
  • 14位なおす(元の場所にしまう) (343票)
  • 15位べべ、どべ(最下位、ビリ) (338票)
  • 16位こすい(ずるい) (320票)
  • 17位フレッシュ(コーヒーに入れるポーションタイプのクリーム) (316票)
  • 18位炊いたん(お鍋などで炊いたもの=煮物) (308票)
  • 19位ほな(標準語の「では」※さよなら、それではなどの意味) (277票)
  • 20位さら(新品) (274票)

ランキングの集計方法

調査方法:10~60代の男女(性別回答しないを含む)を対象に、株式会社CMサイトがインターネットリサーチした「【関西弁】どういう意味なのかわかりにくい関西の言葉ランキング(2020年調査)」のアンケート結果を集計。(有効回答者数:13,031名/調査日:2020年2月22日)

目次

第1位:いちびり(ふざける、図に乗っている) (1,379票)

  • 一番意味不明!!ヒントが無ければ解らない!
  • ちまちました的な意味合いだと思っていた
  • いびり・・・とは違います?

お笑い大好き関西人が愛する言葉!第1位はいちびり(ふざける、図に乗っている)!

標準語の「お調子者」が関西では「いちびり」。そして、調子に乗ってふざけるという動詞が「いちびる」。ふざけてる子どもをたしなめるときは「いちびっとたらあかんで!」。こんな感じでバリエーション豊かに使われているということは、きっと「いちびり」の人が多いんです、関西には。お笑いの本場・大阪には「いちびり」を寛容に受け止める風土が根付いている証しとも言えますね。

第2位:はみご(仲間外れ) (934票)

  • こりゃわからん
  • はみ出すってこと?インパクトある
  • 実家の方では『ごまめ』っていうのも使っていました。ちょっと意味違うかな?

この言葉が使われない世の中を目ざそう!第2位ははみご(仲間外れ)!

仲間外れを指す「はみご」は、「はみ出している子」からきている言葉のようです。仲間外れにする(される)=はみごにする(される)という使われ方をします。子どもたちの遊びの範囲で止まっていればいいのですが、いじめなんかにも結びついてしまうちょっとネガティブな言葉。あまりこの言葉が使われない世の中にしていかなくっちゃ、ですね。

第3位:モータープール(駐車場) (762票)

  • 流れるプールかと思いました
  • モータープールって車の洗車場と思ったよ
  • 由来を知りたくなります笑

関西では街のあちこちにこの看板!第3位はモータープール(駐車場)!

昭和30年ごろから、関西では駐車場のことを「モータープール」と呼ぶようになりました。関西の年配の方は「モータープール」を標準語だと思っている方もそれなりにおられるようです。特徴があって、モータープールと呼ばれるのは主に月極めの駐車場。街中の駐車場の主流がコインパーキングとなってきた現在、若い方には「モータープール」という言葉を知らない人も増えてきているみたいですよ。

第4位:一丁噛み、いっちょかみ(何にでも口をはさむ人) (708票)

  • これを早口で言われたらわからない
  • 名古屋だがだいたいわかる
  • 関西人でも20代など、まだ若い人には通じないと思う

愛すべき軽ノリのいい人!第4位は一丁噛み、いっちょかみ(何にでも口をはさむ人)!

標準語の「一枚噛む」と意味合い的には同じ言葉で、自分も一員に加わるとか、その事柄に関係するということを指すのですが、「いっちょかみ」と言われる人って、そこはかとなく「テキトー」な雰囲気を帯びているんですよね…。あちこちに顔を出して「なんでも困ったことがあったら言うてや」なんて言いながらも大きな力にはなってもらえない、そんな愛すべき軽ノリの人を「いっちょかみ」って言います!

第5位:しゅんでる、しゅむ(煮物などの味がよく染みている) (692票)

  • 縮んでいるという意味だと思った
  • もう『しゅ』の段階で摩訶不思議
  • 言われたら何回も聞きなおしちゃう。でもわからない

ジュワッと溢れるお出汁の風味!第5位はしゅんでる、しゅむ(煮物などの味がよく染みている)!

和食で出汁をよく含んでいる煮物を食べた時に「お出汁がようしゅんでるわ」なんて言います。おでんの大根なんかが代表選手。和食以外で使われることはほぼないので、デミグラスソースやトマトソースがしゅんでるとはまず言いません。あったかい煮物を食べた時のおいしさを表現するこの言葉、冬場によく聞かれる「季節もの」の関西弁ですね。

第6位:めばちこ(ものもらい) (663票)

  • 魚の名前に思えた
  • なんか可愛い
  • おつまみっぽい名前に聞こえる

れっきとした病名(俗称)です!第6位はめばちこ(ものもらい)!

関西の人にしてみれば「ものもらい」の方こそ「なんやねんそれ、モノもらうって…」ぐらいに感じるのではないでしょうか。「めばちこ」の方が「め=目」が入ってるだけマシやでって考える人、きっといるはずです。それぐらい日常生活に浸透している言葉ですね。関西以外の地方では「めいぼ」や「めっぱ」など他にもいろいろな方言があるようですね。

第7位:遠慮の固まり(お皿に最後に残った1個) (583票)

  • 他の言葉は会話中の流れや言動で何となく理解出来ると思うが、これは無理!
  • 九州の方言に近いものが多いけど、これは意味がわからない
  • よくよく考えると面白い表現だと思う

ラストワンには手が出ない!第7位は遠慮の固まり(お皿に最後に残った1個)!

料理をシェアしたり、お菓子をみんなでつまんだりしていると、最後に残ったひとつってなんだか手を付けづらいですよね。このみんなの遠慮を一身に集めたラストワンを「遠慮の固まり」って呼ぶんです。厚かましいって言われちゃうこともある関西人ですが、ちゃんと奥ゆかしい一面も持ち合わせているんですよ。

第8位:ぐねる(足などをくじく) (545票)

  • 初めて聞いた(゚□゚)
  • ナゾの単語
  • 大阪ではないのですが、西側の出身なので、だいだいは分かります。が、これは分からなかった

「ぐにゃ」っとひねった感じを表現!第8位はぐねる(足などをくじく)!

「足をひねる」はわかりますよね。そこに「ぐにゃ」っとひねってしまった様子も加わったような言葉が「ぐねる」です。使用例としては「足どうしたん?」「階段降りてて、ぐねてん」みたいな感じ。イタリアのショートパスタみたいなかわいい語感の言葉ですが、関西人はこの言葉を聞くと「あぁ痛そう…」って感じるんですよ。

第9位:よして、よせて(仲間にいれて) (476票)

#ERROR!

  • 別の意味が存在してるから、誤解したまま会話が続いてしまいそう
  • 別の意味が存在してるから、誤解したまま会話が続いてしまいそう
  • 友だちどうし「寄せ集まろう」!第9位はよして、よせて(仲間にいれて)!

    すでにグループ化されている集団の中に、自分も入れてほしいとお願いする言葉です。端の方に寄せるイメージではなくて、中心の方に寄せ集めるイメージですね。この言葉、主に子どもが使います。友達のみんなが遊んでいるところに自分も入りたい時に「よして!」って言いますね。大人が「よして!」って言ってるのはあまり聞かないですよ。

    第10位:ほかす(ゴミなどを捨てる) (449票)

    • 埼玉に行った時にこれほかしてくれる?と言ったら通じなかった
    • 転校生が言っていてわからなかった
    • コレほっといてと言われて、放置するの…?と何もしなかったら怒られた

    ゴミを「ポイっ」と捨てるイメージ!第10位はほかす(ゴミなどを捨てる)!

    ゴミのポイ捨てって言いますよね。この「ポイっ」とする感じが「ほかす」には込められてるんです。関西弁では同義語に「ほる」という言葉もありまして、ゴミを「ほかす」とも「ほる」とも言うんです。どちらも「捨てる」という意味ですよ。漢字で書くと「放す」「放る」となるんですけど、「ポイっ」のニュアンスが表れていることが伝わってきますよね。

    第11位:さぶいぼ(鳥肌) (427票)

    寒い(=さぶい)ときに体の表面にできるブツブツ(≒いぼ)だから「さぶいぼ」。解読が難しいとされていますが、わりと「そのまんまやん」系の関西弁ですね。ちなみに鳥肌と同じように、これを受ける動詞は「立つ」です。鳥肌が立つ=さぶいぼが立つ…なんだかビミョーに笑える表現になっているところが関西っぽいですよね。

    第12位:自分(あなた) (414票)

    なぜ目の前にいる話し相手を指して「自分」と呼ぶのか、関西人でもこの問いに答えられる人は少ないのではないでしょうか。でも、子どもの頃から言うてんねんから仕方ないやん…って感じなんですよね。わりとフレンドリーな間柄、場合によっては相手を下に見ているときに使う表現で、間違っても目上の方に使ってはいけません!

    第13位:いらち(すぐいらいらする性格、せっかち) (356票)

    イライラでせっかち→「いらち」、関西圏以外のみなさん、覚えましたか…?語源は定かではないですが、なんとなくニュアンスの伝わってくる言葉ですね。行列が苦手とか、速足で歩くとか、もともと関西(特に大阪)の人はせっかちと言われがちですが、その中でも気が短くて落ち着きのない人が「いらち」って言われちゃう人ですね。でも、インスタントラーメンやレトルトカレーが生まれたのも大阪、時間に繊細な人ってきっとビジネスには大切な存在のはずですよ!

    第14位:なおす(元の場所にしまう) (343票)

    ①使ったおもちゃを「なおす(=片付ける)」、②壊れたおもちゃを「なおす(=修理する)」、関西ではどちらも「なおす」が使われます。この「片付ける」を表す「なおす」については、関西の多くの方が方言だと思ってないんじゃないでしょうか。それぐらい日常で普通に使っている言葉です。「おもちゃ、なおしといてや」って言われて、修理し始める子どもは関西にはまずいませんよ。

    第15位:べべ、どべ(最下位、ビリ) (338票)

    「最下位」を俗語的に表す言葉って、全国的に見てもたくさんあるようですね。関西では「べべ」や「どべ」がよく聞かれますが、広く使われている「びり」という言葉も、東日本で多く使われている方言的な言葉のようです。最下位を揶揄するような言葉のようですが、直接的に「最下位」と言ってしまうよりも、ユーモアや笑いのニュアンスも込められていて、かわいらしい表現になっていると思いませんか?

    第16位:こすい(ずるい) (320票)

    「ずるい」を意味する「こすい」という言葉、関西では聞く機会が減ってきたかもしれません…どちらかと言えば年配の方が使われる言葉というイメージになってきています。類義語に「ずっこい」という言葉がありまして、こちらが若い人にもよく使われるようになっているように感じられますね。時代の変化と共に、言葉の使われ方も変わっていくものです。

    第17位:フレッシュ(コーヒーに入れるポーションタイプのクリーム) (316票)

    関西や中京エリアの乳製品メーカーさんが「コーヒーフレッシュ」という呼称で販売しているのが広まったようですね。コーヒーに入れる「ミルク」と言われることが多いようですが、厳密に言うと「ミルク(=牛乳)」や「(生)クリーム」ではない商品だったことから、乳製品とは区別した呼称をつけられたんだと思います。商品名が広く一般的に使われるようになった一例ですね。

    第18位:炊いたん(お鍋などで炊いたもの=煮物) (308票)

    和食の煮物を、「炊いたもの」という意味合いで「炊いたん」と言うのですが、特に京都の方がよく使う表現ですね。関西ではごはんを「炊く」以外にも、和食の調理で煮ることをよく「炊く」といいます。ちなみに炊いたんの語尾の「ん」は、「〜したもの」や「〜のもの」などの「もの」にあたる言葉で、例えば「ペンで書いたもの」は「ペンで書いたん」、「これは僕のものです」は「これ、僕のんやで」みたいな感じで使われるんですよ。

    第19位:ほな(標準語の「では」※さよなら、それではなどの意味) (277票)

    標準語の「では」や「じゃあ」にあたるのが、「ほな」です。「では、私がやります。」は「ほな、ウチがやるわ。」、「じゃあ、またね。」は「ほな、またな。」と翻訳できます。シンプルに友達と「じゃあ!」ってさよならするときがありますよね、そんなとき関西では「ほな!」と言い合って手を振りあったりするわけです。なんだかかわいいですよね。

    第20位:さら(新品) (274票)

    「真新しい」を指す「まっさら」、関西ではこの「さら」の部分だけを「新しい」という意味で日常的に使っています。「まっさら」が標準語なので、関西の人でも「さら」が関西弁だと思っていない方が多いかも。「さらぴん」という活用形もあって同じ意味で使われています。新しい服を着ていくと「あ、さらぴん着てるやん」なんて言われるんですよ。

    【関西弁】どういう意味なのかわかりにくい関西の言葉ランキング(2020年調査)TOP20!

    関西弁に限らず、地方の文化を豊かに表現する方言って、その地域の歴史や風土を表していていつまでも大切にしていきたいですね。
    以上、10~60代の男女(性別回答しないを含む)13,031名が選んだ「【関西弁】どういう意味なのかわかりにくい関西の言葉ランキング(2020年調査)」でした。あなたが気になっていた関西の言葉はランクインしていましたか?
    もっと他の関西弁も知りたいあなたは、「関西弁!意味が難しい関西の言葉ランキングPart2」もどうぞ!

    関連記事:関西弁!意味が難しい関西の言葉ランキングPart2【2021年版】

    編集者:畑中
    調査方法:10~60代の男女(性別回答しないを含む)を対象に、株式会社CMサイトが行ったインターネットリサーチ結果を集計。
    有効回答者数:13,031名
    調査日:2020年2月22日

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