今回はウェブアンケートにて総勢8,815名に調査した<青森弁!意味が難しい「青森の方言」ランキングPart2>を発表します。青森県の方言は大きく分けると県の東側で使われる「南部弁」、西側で使われる「津軽弁」の2つ(下北弁を含めた3つという説も)。さらに地域や年代によっても違うというから面白いですよね。「じぇんこね」は「何がない」ということ?「いいかまり」って何?南部地域と津軽地域で意味が違う方言「めぐせぇ」って?気になる方はさっそくランキングをチェック!
TOP10
- 1位めぐせぇ(恥ずかしい) (657票)
- 2位かまり(匂い) (634票)
- 3位きみ(トウモロコシ) (616票)
- 4位ぎる(盗む) (528票)
- 5位まいね(駄目) (520票)
- 6位あぐど(かかと) (519票)
- 7位じぇんこね(お金がない) (498票)
- 8位がっぱど(全部/いっぱい/ほとんど) (464票)
- 9位すげね(さびしい) (441票)
- 10位つけらっと(ケロッと/知らんぷりで) (436票)
ランキングの集計方法
調査方法:株式会社CMサイトがインターネットリサーチした<青森弁!意味が難しい「青森の方言」ランキングPart2>のアンケート結果を集計。
※有効回答者数:全年代の男女(性別回答しないを含む)8,815名/調査日:2025年5月6日
第1位:めぐせぇ(恥ずかしい)(657票)
- 『面倒くさい』かと思いました
- 『目が臭い』という意味だと思ってしまう
- 強い響きの言葉なのでギャップを感じる
同じ県内でも意味が違う方言です!1位は「めぐせぇ」!
「めぐせぇ」は青森県の方言で「恥ずかしい」という意味。新潟県などでも使われています。「とても恥ずかしい」を方言で言うと「たげめぐせぇ」に。ただし、「恥ずかしい」という意味で使われるのは県の西に位置する津軽地域。県の東側・南部地域では「みっともない」や「邪魔」という意味で使われることが多いので注意が必要です!
第2位:かまり(匂い)(634票)
- ううう―――ワカリマセン!
- 驚きました
- 全く意味が分かりませんでした
温かみを感じる方言!2位は「かまり」!
「かまり」は「匂い」や「香り」という意味を持つ青森県の方言で、「かまりっこ」とも言います。言葉の響きが可愛らしいですね。「いいかまりっこ」は「いい匂い」という意味。「花のかまりっこ、かいでみへ」は「花の香り、嗅いでみて」という意味になります。冬が長く厳しい青森県に訪れる「春のかまりっこ」は一層素晴らしく感じるでしょうね!
第3位:きみ(トウモロコシ)(616票)
- 『私のこと呼びました?』って聞いちゃいそう
- 普通に卵の黄身だと思う
- 君、きみ食べる?
- 『色』を優先しているのかな
あなたのことではありません!3位は「きみ」!
「きみ」は青森県の方言で「トウモロコシ」のこと。青森県産ブランドトウモロコシの名前も「嶽きみ(だけきみ)」。青森県の最高峰、津軽平野に位置する岩木山(いわきさん)の標高400~500mにある「嶽(だけ)」と呼ばれる地域で栽培されています。寒暖差のおかげでとても甘いのだとか。青森県の方言を味わった後はぜひ「嶽きみ」も味わってみてください!
第4位:ぎる(盗む)(528票)
4位は「ぎる(盗む)」!
- わからんもんやね…
- 外国語っぽい感じがする
- ぎるはなかなか伝わらない気がする
「盗む」という意味の青森県の方言「ぎる」。北海道や茨城県、大阪府などの関西などでも使われています。これほど広い範囲で同じ方言が使われているのは興味深いことですね。ちなみに同じ「盗む」という意味の方言には「がめる」というものもあります。どちらも日常ではなかなか耳にすることも少ない言葉だとは思いますが、方言についての新しい知識を得るのは面白いですね!
第5位:まいね(駄目)(520票)
5位は「まいね(駄目)」!
- イントネーションも分からない
- まぁイイねだと思った
- これはよく聞いたし言われた
「まいね」は青森県の方言で「駄目」を意味します。「まえねぇ」や「まね」、「まいん」と言うことも。そもそも方言の響きが優しく聞こえるので、注意されても「駄目」という意味だと気付かない方もいるかもしれませんね。「だよね」を意味する方言「びょん」とくっつけて「まいねびょん(だめだよね)」という言い回しをすることも!
第6位:あぐど(かかと)(519票)
6位は「あぐど(かかと)」!
- 『かかと』と、どこにも共通点のない言葉だ…
- 聞いたときに、全く意味がわからなかった。
- 『秘密のケンミンSHOW極』でも時々方言特集をやってますね。ただ面白くて見てる訳ではありません。私は貴重な文化遺産だと思っています。大事にしたい
青森県の方言で「かかと」は「あぐど」と言います。「靴のあぐど」といえば「靴のかかと」という意味。福島県などでも使われている方言です。「足を掻くところ」の「足掻処(あがきと)」が語源となったという説も。ちなみに青森県弘前市には通称で「アグドアイス」と呼ばれる期間限定の人気のアイス店(相馬アイスクリーム店)がありますがこちらは「悪戸」という地名にちなんだもの。「かかと」とは関係ありません!
第7位:じぇんこね(お金がない)(498票)
7位は「じぇんこね(お金がない)」!
- 方言から意味がまったく想像がつかない
- 難しいよね~
- 『じぇん』がお金の意味かな
「じぇんこね」は外国語のようにも聞こえますが、実は青森県の方言で「お金がない」と言っています。「じぇんこ」は「銭っこ(ぜにっこ)」が変化したもの、つまり「お金」のこと。そして最後の一文字「ね」は「ない」を意味します。秋田県などでも使われている方言です。青森県でおいしいものを食べすぎて「じぇんこね」なんてことにならないように気をつけたいですね!
第8位:がっぱど(全部/いっぱい/ほとんど)(464票)
8位は「がっぱど(全部/いっぱい/ほとんど)」!
- 想像もつかないです
- まったくわからない
- 分からんね~
旅行で青森県に行った際に「がっぱど楽しんでけろ!」と言われたら、どういう意味か分かりますか?「がっぱど」もしくは「がっぱ」は、青森県の方言で「全部」や「いっぱい」、「ほとんど」といった意味になります。方言だと標準語よりも温かみや気持ちが伝わってくる気がします。青森へ観光に行ったら、ご当地料理や景色をがっぱど楽しみたいですね!
第9位:すげね(さびしい)(441票)
9位は「すげね(さびしい)」!
- 違う意味に聞こえる
- すごいね!に感じる
- 『凄い』じゃないんだ
「すげね」は青森県の方言で「さびしい」という意味になります。「しげね」と言う場合も。青森県内では西側の津軽地方で、県外では福島県などでも使われています。「ないねばすげねすてな」は「な」が「あなた」、「いねば」が「いないと」、つまり「あなたがいないと寂しい」という意味になります。青森県出身の方にこう言われたらグッときてしまいますね!
第10位:つけらっと(ケロッと/知らんぷりで)(436票)
10位は「つけらっと(ケロッと/知らんぷりで)」!
- こんな言葉があるんですね
- つけらっとは、初耳です
- つけらっとって何?
「ケロッと」や「知らんぷりで」、「ちゃっかり」といった意味をもつ青森県の方言「つけらっと」。「つけっと」と言う場合も。主に青森県の西側、津軽地方で使われています。青森県をはじめとして東北の方は我慢強いとよく聞きますが、この方言のように、辛いことがあっても「つけらっとした顔」をしていられる強い人になりたいものですね!
青森弁!意味が難しい「青森の方言」ランキングPart2ベスト10
以上、全年代の男女(性別回答しないを含む)8,815名が選んだ<青森弁!意味が難しい「青森の方言」ランキングPart2>でした。
有効回答者数:全年代の男女(性別回答しないを含む)8,815名
調査日:2025年5月6日