今回はウェブアンケートにて総勢8,433名に調査した<島根弁!意味が難しい「島根の方言」ランキングPart2>を発表します。島根の方言は大きく分けて出雲弁・安来弁・石見弁・隠岐弁の4つ。さらに年代によっても使う方言が違うことがありますが、今回は主に出雲エリアで使われている表現を紹介します。「ばんじまして」はいつの挨拶?「むらさ」ってどんな天気?「よろこびます」の意味は「喜びます」ではない?気になる方はさっそくランキングをチェック!
TOP10
- 1位えもっちぇ(分家、親戚) (989票)
- 2位むらさ(にわか雨) (616票)
- 3位もそぶ(重いものを運ぶ) (579票)
- 4位ただもの(いつも) (573票)
- 5位ごぼじ(よだれ) (548票)
- 6位よろこびます(助かります) (529票)
- 7位ばんじまして(夕暮れ時のあいさつ) (492票)
- 8位くどまんど(しつこく) (464票)
- 9位ただくち(つまみ食い、ご飯を食べずおかずだけを食べること) (456票)
- 10位あだーん/あっだーん(あらまあ※驚いたときの感嘆詞) (401票)
ランキングの集計方法
調査方法:株式会社CMサイトがインターネットリサーチした<島根弁!意味が難しい「島根の方言」ランキングPart2>のアンケート結果を集計。
※有効回答者数:全年代の男女(性別回答しないを含む)8,433名/調査日:2025年4月10日
第1位:えもっちぇ(分家、親戚)(989票)
- この呼び方はエモい!
- えもっちぇと言われても訳わからないし、まるで外国語?って思っちゃうほどです
- 響きにイタリア味がありますねぇ
外国語か若者言葉のような響き!1位は「えもっちぇ(分家、親戚)」!
「えもっちぇ」は出雲弁で「分家」や「親戚」という意味になります。ちなみに、島根県のお隣、鳥取県の境港のあたりの方言では「よもっちぇ」と言うのだとか。そうなると「本家」はどういった方言になっているのか気になるところですが、実は「本家」は「本家」のまま。つまり、「本家と分家」を出雲弁でいうと「本家とえもっちぇ」になります!
第2位:むらさ(にわか雨)(616票)
- へぇぇぇそうなんだ
- 村じゃないの?
- 『むら=にわか』かなぁとは思うが、『さ=雨』は浮かばない
紫ではありません!2位は「むらさ(にわか雨)」!
「むらさ」は島根県の方言・出雲弁で、急に降り始めてすぐにやむ「にわか雨」のこと。「むらさ」と「にわか雨」では言葉が違いすぎて意味がなかなか結び付かないかもしれませんが、「にわか雨」のことをいう「むらさめ」(漢字では「村雨」や「群雨」、「叢雨」とも書きます)という言葉を知っていると覚えやすいかもしれません!
第3位:もそぶ(重いものを運ぶ)(579票)
- 方言は、分からないですよね…
- 重さまでわかるとは具体的な方言
- 知らないと無理
重いものに対して使います!3位は「もそぶ(重いものを運ぶ)」!
「重いものを運ぶ」という意味の出雲弁「もそぶ」。鳥取県の米子市などでも使われている方言です。「机もそんどいたけん(机を運んでおいたよ)」や「お米をもそんで(お米を運んで)」といった使い方をします。ちなみに「重い」が「もて」、「もっせる」が「ちぎれる」という意味の方言なので、「重たいものを運んで手がちぎれるかと思った」は、「もてもんもそんで手がもっせるかとおもった」になります!
第4位:ただもの(いつも)(573票)
4位は「ただもの(いつも)」!
- 『ただもの』は『ただいま』と関係あると思った
- ただの物かと思ったら『いつも』という意味なんですね
- 只者やないと思った
- 出雲弁には多くのわかりにくい言葉があるが、私が一番悩まされたのは、この『ただもの』である。想像とはまったく違った意味の言葉であった
「ただもの」は、島根県の中でも特に出雲地域で「いつも」や「何度も」、「度々」といった意味で使われています。「ただもの、だんだん」という方言は「いつもありがとう」という意味に。また、関西弁でよく使われる「まいどー」という言葉と同じような意味、使い方で、知り合いの家にお邪魔する時、挨拶として「ただものー」と言うこともあるのだとか!
第5位:ごぼじ(よだれ)(548票)
5位は「ごぼじ(よだれ)」!
- あれー、かなり難しいね
- 意味を想像できない
- 全く意味が分かりませんでした
「ごぼじ垂らす」と聞いて、「ごぼじ」が何のことか分かりますか?野菜のごぼうを思い浮かべる方もいるかもしれませんね。島根県の方言・出雲弁で言うと「ごぼじ」は「よだれ」のこと。「ごんぼじ」や「ごぼず」とも言います。「昼寝をしていたら、よだれが出た」は方言だと「昼寝しちょったら、ごぼじが出た」になります!
第6位:よろこびます(助かります)(529票)
6位は「よろこびます(助かります)」!
- 『喜びます』と勘違いをしてしまう。
- 喜びます。助かります。意味が深い
- 助かったら~喜びますね!
- お隣の鳥取が地元だけど、『よろこびます=助かります』なのは知らなかったですね
島根県の出雲地方で使われる方言「よろこびます」は「助かります」という意味です。「そうしてもらえると助かります」は、方言だと「そうしてもらえると喜びます」に。「来ていただけると助かります」は方言で「来ていただけると喜びます」になります。標準語の「助かります」よりも、方言の「喜びます」と言われた方が、する側も嬉しく感じられますね!
第7位:ばんじまして(夕暮れ時のあいさつ)(492票)
7位は「ばんじまして(夕暮れ時のあいさつ)」!
- はじめましてかと思っちゃう
- 可愛いくて良い
- 聞き直してもわからない
- なんとなくはわかる
「ばんじまして」は島根県の方言・出雲弁での挨拶ですが、いつに使う挨拶か分かりますか?実は、「こんばんは」よりも早い時間帯で使う、「夕暮れ時のあいさつ」なんです。島根県には松江市の宍道湖や出雲市の稲佐の浜、日御碕など美しい夕日が見られるスポットがありますが、そこで夕日を眺めながら「ばんじまして」の挨拶を交わしてみたいものですね!
第8位:くどまんど(しつこく)(464票)
8位は「くどまんど(しつこく)」!
- とてもほかの県の人には意味がわからない
- なんとなくわかる
- イメージがわかない
- 方言は難しい
「しつこく」を意味する島根県の方言「くどまんど」は主に出雲地域で使われています。「くどまんどくどまんど」と2度続けて言うことで、より「しつこい」という言葉の意味を強めることもあります。「しつこい」という言葉よりもなんとなく「しつこさ」は伝わりつつも、言葉自体のトゲトゲしさは和らいでいるようにも感じます。そんなところも方言の良さですね!
第9位:ただくち(つまみ食い、ご飯を食べずおかずだけを食べること)(456票)
9位は「ただくち(つまみ食い、ご飯を食べずおかずだけを食べること)」!
- これは一番よくわからないぞ
- 分からん…
- 悪口、とか告げ口、かと思いました
「ただくち」あるいは「ただぐち」は、島根県の方言・出雲弁では、食事以外での「つまみ食い」、もしくは「ご飯を食べずおかずだけを食べること」をいいます。鳥取県などでも使われている方言です。ごはん、汁物、おかずと順に一口づつ食べることを「三角食べ」、最初におかず、次に汁物というように1品ずつ順に食べ切ること「ばっかり食べ」といいますが、「ただくち」はいわゆる「ばっかり食べ」に近いですね!
第10位:あだーん/あっだーん(あらまあ※驚いたときの感嘆詞)(401票)
10位は「あだーん/あっだーん(あらまあ※驚いたときの感嘆詞)」!
- かわいい言葉
- あっだーん!ボヨヨンボヨヨン…
- 初耳では理解不能
- 出雲に住んでますがこれは初めて知りました
「あだーん」または「あっだーん」は、島根県の方言・出雲弁で「あらまあ」という風に、驚いたときや残念に思った時の感嘆詞です。「あだん!」と言葉を伸ばさずに強めに言う時は、「まったくもう!」と残念さを表します。沈んだ様子での「あだーん」は、よくない内容を聞いた時の相槌。「あっだーん!」と強めに言うのは「あら本当!?」と驚くニュアンスになります。言う調子で意味が微妙に変わるのが面白いですね!
島根弁!意味が難しい「島根の方言」ランキングPart2ベスト10
以上、全年代の男女(性別回答しないを含む)8,433名が選んだ<島根弁!意味が難しい「島根の方言」ランキングPart2>でした。
有効回答者数:全年代の男女(性別回答しないを含む)8,433名
調査日:2025年4月10日