関西弁!意味が難しい関西の言葉ランキングPart2

日本にはたくさんの方言がありますが、その中でも耳にする機会が多い関西弁。テレビなどでも普通に使われていますが、ときどき「ん?」って思う言葉もありますよね。そんないまいち意味がわからない関西弁ワードのランキングです。好評だったPart1の記事に引き続き、よりディープな関西弁を調査!関西弁の謎、ぜひチェックしてください!

関西弁!意味が難しい関西の言葉ランキングPart2
TOP20一覧
  • 1位いらう(触る) (1,249票)
  • 2位水屋※みずや(食器棚) (1,158票)
  • 3位なんしか(とにかく) (817票)
  • 4位わや(無茶苦茶) (790票)
  • 5位やんぴ・やんぺ(やめる、抜ける) (727票)
  • 6位おぼこい(子供っぽい) (718票)
  • 7位必死のパッチ(必死になること) (709票)
  • 8位さらう・さらえる(残った料理などをカラにすること) (524票)
  • 9位アテ(おつまみ) (504票)
  • 10位三角座り(体育座り) (479票)
  • 11位いきし・かえりし(行く途中・帰る途中) (425票)
  • 12位正味※しょうみ(ぶっちゃけ) (413票)
  • 13位どんつき(行き止まり) (399票)
  • 14位からい(しょっぱい) (376票)
  • 15位ようけ・ぎょうさん(たくさん) (320票)
  • 16位イキってる(かっこつけてる、調子のってる) (318票)
  • 17位ポリボックス(交番) (311票)
  • 18位くくる(縛る・束ねる) (278票)
  • 19位カッターシャツ(Yシャツ) (272票)
  • 20位押しピン(画鋲) (264票)

ランキングの集計方法

調査方法:株式会社CMサイトがインターネットリサーチした<関西弁!意味が難しい関西の言葉ランキングPart2>のアンケート結果を集計。
※有効回答者数:全年代の男女(性別回答しないを含む)11,756名/調査日:2020年12月26日

目次

第1位:いらう(触る)(1,249票)

  • 正直初めて聞く言葉
  • 『イライラする』かと思っちゃうね
  • 東北人には全く意味不明
  • 関西人の同僚が使っていてうつってしまった

肯定形で使われることが少ない不思議な言葉!1位はいらう(触る)!

「いらう」とは「触る」を意味する関西弁なんですが、なぜかあまり肯定形で使われるシーンが少ない不思議な言葉。「いろたらあかんで」(=触ったらダメですよ)「いらわんといてや」(=触らないでください)みたいな言い方でお父さんお母さんから注意されたことがある関西人、きっと多いはず。考えてみると「いらう」っていう言葉、そーっと触るっていうよりも、少々雑に触るっていうニュアンスがあります。方言ってその地方の生活が反映されていて、ホント面白いですね。

第2位:水屋※みずや(食器棚)(1,158票)

  • 実際水屋にしまっておいてと言われても絶対分からない
  • みずやが食器棚とは。みずに関係してるのを想像でシンクとかかな?と思ってしまう
  • 水を売ってるお店みたい

茶道用語から転じて関西では今も使われています!2位は水屋※みずや(食器棚)!

もともと水屋という言葉は茶道用語に由来していて、茶室のとなりにある茶道具や水仕事をする設備を指します。つまりキッチンですね。茶碗などを置くための棚があり、それが転じて食器棚を指すようになりました。水屋箪笥という言葉もあって、まさに食器棚のこと。古くは国内でも広く使われていた言葉のようですが、現在は関西弁のひとつとして年配の方が今でも日常的に使う言葉になっています。

第3位:なんしか(とにかく)(817票)

  • もし言われたら、えっ?と返しそう
  • 一文字もあってないので想像が出来ない
  • 風の谷の?

関西人ががんばっているときに使う言葉です!3位はなんしか(とにかく)!

「なんとしてでも」の関西弁活用形と言えばご理解いただきやすいでしょうか。普段マイペースな関西人が「なんしかやるねん!」(=なんとしてでもやりとげる!)って言ってる時は、とにかく必死のパッチ状態でがんばっていると思うので、あたたかく見守ってあげてください。やわらかい印象の言葉ですが、熱意や決意の込められた熱い関西弁なんですよ。

第4位:わや(無茶苦茶)(790票)

  • 津軽弁はわからないというけど 関西も似たり寄ったりだ
  • シンプルな言葉だけに意味がつかみにくい
  • わや。わやや。私も普段使っているが、他の地方の人には意味が分かり難いと思う

関西では落語家さんもよく使います!4位はわや(無茶苦茶)!

「ダメな様子」や「不具合」を指す関西弁ですが、この言葉も若い世代の間ではあまり聞かれなくなりましたね。「準備していたことが雨のせいで全て台無しだ」=「段取りしとったのに雨でみなわややがな」なんて関西らしい風情を感じる言葉遣いですね。ちなみに、とても「わや」な状態のことを「わやくちゃ」や「わやくそ」と表現することもあります。関西らしいダイレクトな言葉遣いですね…。

第5位:やんぴ・やんぺ(やめる、抜ける)(727票)

  • ぱぴぷぺぽで言葉が終わることがないので、不思議です
  • 大阪ですが、やんぴは使わないな。やんぺは使うけどな
  • 聴いたこともない言葉。戸惑うだろうな~

やめる宣言の言葉!5位はやんぴ・やんぺ(やめる、抜ける)!

何かをしていてストップするときに「やーめた!」って言いますよね。それとおんなじです、関西人は「やーんぴ(ぺ)!」って言います。イントネーションも「やーめた!」とだいたい同じ。どちらかと言えば子ども言葉の関西弁ですね。大人が「今日の仕事は5時でやんぴ」とか「明日の会議はやんぺです」なんて言う人はあまりいません。率直な関西人と言えども、会社ではあまり使わない言葉。

第6位:おぼこい(子供っぽい)(718票)

  • 怒りっぽい、ちょっと来いとかだと思った
  • 親が関西人だけど、おぼこいは聞いたことがなかった
  • 標準語に直したらどういう言葉なのか想像が全くつかない

子どもにも大人にも使われる奥が深い言葉!6位はおぼこい(子供っぽい)!

「おぼこい」という関西弁、使う相手によってニュアンスが異なりまして、子どもに対して使う場合は「幼くてかわいい」というズバリの褒め言葉。これがある程度成長した人を対象に使う場合、①「童顔であどけなくてかわいい」というポジティブな使われ方とは別に、②「大人になりきれていない、世の中のことをわかっていない」のようなちょっとネガティブな意味合いで使われることもある言葉なんです。奥が深いですね。

第7位:必死のパッチ(必死になること)(709票)

  • ズボンやパンツのゴムが切れて落ちないように必死に押さえてるのかと思いました
  • パッチがわからない
  • パッチって必要?

パッチの意味は関西人も知りません!7位は必死のパッチ(必死になること)!

なんだかとっても必死な様子は伝わってくるこの言葉、ポイントとなる「パッチ」ですが、その由来や意味を知っている人は、実は関西人にもあまりいません。なんでか知らんけどとにかく「必死のパッチ」なわけやな、ワハハ。笑ってごまかしてみました。でも、ホントそんなノリなんです、この関西弁。近頃は在阪球団の監督や選手がお立ち台で「必死のパッチでがんばります!」とか言ってますね。全部ノリです。

第8位:さらう・さらえる(残った料理などをカラにすること)(524票)

  • てっきり誘拐のことだと思った
  • 関西人ですが最近は使ってないですね
  • さらって、って言われてもわからない

食べ物をたいらげることにフォーカスした関西弁!8位はさらう・さらえる(残った料理などをカラにすること)!

「池の泥をさらえる」などのように、底にたまったものをきれいに取り除くことを表した言葉として「さらう/さらえる」が一般的にも使われることがありますね。ただ、食べ物をきれいにたいらげることにフォーカスして使われるのが関西弁ならではの表現。お皿に残った食べ物をきれいにさらえてくれる人はいい人扱いです、関西では。最後までお皿に残った食べ物=「遠慮のかたまり」っていう関西弁もあるんですよ。

第9位:アテ(おつまみ)(504票)

  • 飲み屋さんで聞いたことある!
  • ワテ(自分)に聞こえることも多々あった
  • アテって何を当てにしてるのかなって思った

お酒と楽しむ食べ物はすべてこれ!9位はアテ(おつまみ)!

関西弁では広く酒の肴をアテと言いまして、おつまみ的な食べ物はもちろんなんですが、お酒といっしょに楽しむ食べ物全般は「アテ」と言ってもいいかも知れません。冷奴も冷やしトマトもお酒といっしょならばアテ、餃子だってお好み焼きだってビールのアテだし、おでんも日本酒の素晴らしいアテです。ある時はごはんのおかず、そしてお酒と楽しむときには「アテ」になるってことですね。

第10位:三角座り(体育座り)(479票)

  • 逆に方言だとは知らなかった
  • 私も関西人でしたが三角座りは使用しなかった
  • えっ、じゃあ逆に何ていうの?

見た目そのまんまです!10位は三角座り(体育座り)!

関西では体育座りのことを、膝を抱え込んで座る様子が三角形に見えるため「三角座り」と呼ぶことがあります。ただし関西弁として広く定着しているかと言えばそうでもないようでして、兵庫県では「体操座り」と言っているところもあったり、普通に体育座りと言っている学校もそれなりにある様子。あの座り方、長く続けていると辛くなりますよね。近頃は必ずしも三角座り=体育時の座り方とはしない流れだそうです。

第11位:いきし・かえりし(行く途中・帰る途中)(425票)

「行きし(帰りし)にコンビニ寄ろうや」=行く(帰る)途中でコンビニに寄ろう、という意味の関西弁。「し」が付くだけで「途中」を表す言葉になるなんて面白いですね。同じ意味合いで「行きしな・帰りしな」っていう言葉もあって関西の人もよく使いますが、この言葉は関西以西の西日本エリアでも見受けられる表現だそうです。方言って奥が深くてとっても豊かな日本の文化ですね。

第12位:正味※しょうみ(ぶっちゃけ)(413票)

関西「正味の話なんやけどー」=標準「ぶっちゃけー」、関西「正味しんどい」=標準「マジ疲れる」、関西「正味?」「正味やがな」=標準「それホント?」「ホントだよ」…こんな感じで、使われるシーンによって微妙にニュアンスが変わる関西弁。若い人はあまり使わなくなっている言葉かも。それでもこの程度のニュアンス違いは、たいていの人がちゃんと理解できますよ。

第13位:どんつき(行き止まり)(399票)

「そこのどんつきを右に曲がってください」って言ってわかってもらえるタクシードライバーさんは関西出身の方です。話の流れや語感でなんとなくその意味がわからなくもないんですけど、初めて聞くと「ん?」って思ってしまうような関西弁。ちなみに、完全に行き止まりの道だけでなく、T字路のようなどちらかに曲がれば進めるような道であっても、まっすぐに進めないところは「どんつき」です。

第14位:からい(しょっぱい)(376票)

関西弁では「hot」も「salty」もどちらも「からい」って表現するんです。「salty」については区別して「しおからい」(発音としては「しぉっからい」に近い)と言う人も多いですね。「しょっぱい」って関東あたりの方言のように思っている人も少なくないはず。出汁文化の関西においては、塩味の強い味付け=尖った味として捉えられてしまうようですね。

第15位:ようけ・ぎょうさん(たくさん)(320票)

「ようけ or ぎょうさんゴハン食べや」(=たくさんゴハン食べてね)なんておばあちゃんなんかが言ってくれるわけです。そう、この言葉はもうあまり若い人が使わなくなってきた、ちょっとノスタルジックな関西弁。年配の方が話していたり、上方落語の世界などで使われるほっこりした言葉ですね。「ぎょうさん」を「ようさん」と話す人もおられますが、どちらも同じ意味です。

第16位:イキってる(かっこつけてる、調子のってる)(318票)

「いきがってんじゃねえよ!」そんなヤ○キー・不良界隈のご挨拶トークを関西弁に翻訳すると「なにイキっとんねんコラ!」みたいになっちゃうわけです。いきがってる/イキってる、「が」が入っているかどうかの違いなんですけどね。ちなみに「イキってる」って、関西ではわりと強めに相手をディスるワードでして、軽ノリで言っちゃうと相手との関係がかなりギクシャクしちゃいます…。

第17位:ポリボックス(交番)(311票)

関西の特に年配男性を中心に、警察官のことをちょっとした親しみを込めて「ポリさん」と呼ぶ方が多いんです。さらにフレンドリー?になると「さん」が省かれたり、代わりに「公」という敬称?が付けられたり…。権力に対してもフランクな表現で近づいちゃうのは関西弁ならではの感覚。そんなポリさんが働いているところがポリボックス=交番です。プラスチックの箱じゃないですよ。

第18位:くくる(縛る・束ねる)(278票)

この「くくる」っていう言葉、他エリアと如実に違いが出るのはきっと「髪をゴムなどでまとめる」とき。関西弁スピーカーのほとんどは「髪をくくる」と言います。「髪を結ぶ」とはまず言わないんです。ちゃんと「括る」っていう漢字もあって、一つにまとめるっていう意味合いなんだから標準語とちゃうの?って思ってる関西人も多いはず。近頃はたこ焼き屋さんを思い出す関西人も多数。

第19位:カッターシャツ(Yシャツ)(272票)

大阪市が本社のスポーツ用品メーカー・ミズノが大正時代に発売した襟付きスポーツシャツの商品名なんですね、「カッターシャツ」って。「カッター」=「勝った」で縁起がいいからということで付けられた名前らしいんですけど、そんなネーミングもある意味で関西弁っぽさが漂います。でも「Yシャツ(ワイシャツ)」っていうのも「ホワイトシャツ」が訛った和製英語=日本ローカルですよ。

第20位:押しピン(画鋲)(264票)

関西の人は「押しピン」って標準語だと思ってますね、たぶん。小学校の先生なんかも図工や習字の作品を「これ、後ろの壁に押しピンで貼っといてー」とか児童たちに普通に言ってますから。子供の頃から学校で刷り込まれているから、関西弁特有の言葉だとか考えたことがないんです。「押しピン」=普通名詞、「画鋲」=丁寧語みたいな感覚ですね。

関西弁!意味が難しい関西の言葉ランキングPart2TOP20!

関西弁に限らず、方言にはその地域の文化が豊かに反映されているので、知れば知るほど面白いですね。
以上、全年代の男女(性別回答しないを含む)11,756名が選んだ「【関西弁】どういう意味なのかわかりにくい関西の言葉ランキングPart2」でした。あなたが思う「意味のわかりにく関西の言葉」はランクインしていましたか?

好評だった「【関西弁】どういう意味なのかわかりにくい関西の言葉ランキングPart1」もぜひご覧ください!

編集者:畑中
調査方法:株式会社CMサイトが行ったインターネットリサーチ結果を集計。
有効回答者数:全年代の男女(性別回答しないを含む)11,756名
調査日:2020年12月26日

\読まれています/
「芸能全般」月間アクセスTOP3

\読まれています/
「スポーツ」月間アクセスTOP3

\読まれています/
「音楽」月間アクセスTOP3

\読まれています/
「ドラマ・映画」年間アクセスTOP3

\読まれています/
「グルメ」年間アクセスTOP3

\読まれています/
「地域ネタ」月間アクセスTOP3

\読まれています/
「マンガ・アニメ・特撮」年間アクセスTOP3

\読まれています/
「韓国エンタメ」月間アクセスTOP3

※記事中の人物・製品・サービスに関する情報等は、記事掲載当時のものです。
※記事内容が社会規範・公序良俗に反すると判断される場合、予告なく変更する場合がございます。

よかったらシェアしてね!

こちらの記事もおすすめ

目次