今回はウェブアンケートにて総勢9,146名に調査した<関西弁!他県民の知らない「関西の方言」ランキング【職場編】>を発表します。
新幹線や飛行機なら数時間で行き来できる関東と関西ですが、実は「えっ、コレ通じないの!?」という単語や言い回しがたくさん!今回はそんな関西の方言でも、お店のサービスやビジネスシーンで使われる表現を集めてみました。「デンして帰る出張」とは?気になる方はさっそくランキングをチェック!
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関西弁!他県民の知らない「関西の方言」ランキング【職場編】
TOP10
TOP10
- 1位デンして帰るだけやし(デンして帰る=出張等で用事を済ましてすぐに帰ること) (1,867票)
- 2位ケツ割らんといてや(ケツ割る=途中で投げ出す、辞める) (988票)
- 3位この数字、先月とテレコちゃう?(テレコ=互い違い) (799票)
- 4位部長、あのね~(あのね=あのですね。先輩・上司への呼びかけに使う) (602票)
- 5位あんじょうやっといて(あんじょう=いい感じに) (600票)
- 6位この書類、なおしといて(直す=元場所に戻す、片づける) (536票)
- 7位しょうみ、他よりやすしてまして(しょうみ=正直なところ) (470票)
- 8位やらしい話、予算オーバーでして…(やらしい話=お金の話) (467票)
- 9位アホほど売れてます(アホほど=すごく) (459票)
- 10位勉強させてもらいます(勉強する=オマケする、値引きする) (458票)
ランキングの集計方法
調査方法:株式会社CMサイトがインターネットリサーチした<関西弁!他県民の知らない「関西の方言」ランキング【職場編】>のアンケート結果を集計。※有効回答者数:全年代の男女(性別回答しないを含む)9,146名/調査日:2024年8月13日
目次
第1位:デンして帰るだけやし(デンして帰る=出張等で用事を済ましてすぐに帰ること)(1,867票)
- デンって…..絶対にわかりませんね
- 今までずーっと『電話して帰る』って意味だと思ってました
- 結構博多弁と同じものがあるのに驚いたけど…、これは全くわからんばい
- 直帰する事かなと思った
タッチと同じ意味!1位は「デンして帰るだけやし」(デンして帰る=出張等で用事を済ましてすぐに帰ること)!
海外出張が決まった同僚をうらやんでいると、「デンして帰るだけやし」と言われた…同僚は一体何をするつもりなのか?これは「行って帰ってくるだけだし(=観光する時間はない…)」という意味なんです。そもそも関西では、鬼ごっこで相手を捕まえるとき「タッチする」ではなく「デンする」と言います。したがって「目的地にタッチをしてすぐに帰る」、つまり「とんぼ返り」を表しているんですね。出張先で羽を伸ばすことは叶わずすぐに戻らないといけない、悲哀のこもったサラリーマンのつぶやきです!第2位:ケツ割らんといてや(ケツ割る=途中で投げ出す、辞める)(988票)
- ?ってなる
- 驚く言い回し
- 関西人なのでぜんぶわかるのですが、多分この言葉が関西圏以外の方々に一番わかりにくいものだと思います
- 大学時代、何を言いたいかわからなかった関西出身の友人の発言を思い出しました
お尻のことではありません!2位は「ケツ割らんといてや」(ケツ割る=途中で投げ出す、辞める)!
取引先で仕事を無事受注でき、一安心して帰ろうとしたら取引先からひとこと、「ケツ割らんといてや」。「ケツ割る」は関西の方言で「途中で投げ出す」や「辞める」と言った意味ですが、意味を知っていてもなんとなくお尻をガードしたくなりますね。実際はお尻の意味ではなく、「欠(けつ)」つまり「足りない」ことを「割る」、つまり「打ち明ける」ことから、この言い回しになったようです!第3位:この数字、先月とテレコちゃう?(テレコ=互い違い)(799票)
- テレコて何?
- 何かの略語か外国語なのかと思ってしまいます。
- 初めて聞く
- テレコという言葉がまさか『互い違い』と言う意味になるとは想像もできない
元々は歌舞伎の用語!3位は「この数字、先月とテレコちゃう?」(テレコ=互い違い)!
売上などを報告した際「この数字、先月とテレコちゃう?」と言われたら、数字の入れ替わりを確認してみましょう。つまり「テレコ」は、「互い違い」や「逆」と言った意味で使われます。なんと元々は歌舞伎用語で、2つの違う話を1つの話にまとめ、1幕ごとに交互に上演することを「テレコ」と呼んでいたことが由来だそうです。最近ではX(旧Twitter)で「#おっさんビジネス用語」のハッシュタグでも見かけた「テレコ」、関西ではまだまだ現役のビジネスワードです!第4位:部長、あのね~(あのね=あのですね。先輩・上司への呼びかけに使う)(602票)
4位は「部長、あのね~」(あのね=あのですね。先輩・上司への呼びかけに使う)!
- 知らないと馴れ馴れしいと感じるかもです
- 上司に気安過ぎます
- ため口かと思ってしまいますね
- 部長への呼びかけに使うとはビックリ
主に社内でよく聞く「部長、あのね~」「あのね、取引先でこんなことがありまして」という呼びかけ。仲良しなの?、失礼では?と驚かれるかもしれませんが、関西人は「あのですね」とほぼ同意義の、丁寧語に近い口語表現として使っています。つまり、上司や先輩に対して敬意をもって「あのね」と話しかけているんですね。ところが、これが「部長、あんな~」になると、途端にレッドカード!一文字変えるだけで後輩や友人相手に話す「タメ口」扱いの失礼な言葉遣いになってしまうのでご注意を。
第5位:あんじょうやっといて(あんじょう=いい感じに)(600票)
5位は「あんじょうやっといて」(あんじょう=いい感じに)!
- あんじょう?
- 想像がつかない
- 関西弁かっこいいなー
- 関西でよく聞いた
会議の資料について上司に尋ねたら、「あんじょうやっといて」と言われた。これには「いい感じにやっといて・君に一任する」という意図がこもっています。ハードルが高そうに思えますが、「あんじょうやっときます!」と元気に返事すればOK。一説には「あんじょう」は「味よく」が変化した表現といわれています。「味」は正解が決まっていないもの。上司も「たとえ失敗しても次に活かせればよし」くらいのニュアンスです。信頼関係の上に「あんじょう」は成り立っているんですね。
第6位:この書類、なおしといて(直す=元場所に戻す、片づける)(536票)
6位は「この書類、なおしといて」(直す=元場所に戻す、片づける)!
- 書類のどこか間違えているのかと思ってしまう
- 今の若い子には『なおしといて』が分からないみたいです。この前にこの大阪弁を使ったらポカンとされました。思いっきりジェネレーションギャップを感じた瞬間でした
- 最初に聞いたときはどこを直すの?とびっくり
- 勘違いしちゃう
関西で「この書類、なおしといて」と上司に書類の束を渡されたら、選択肢は2つ。1.内容を修正する、2.書類を元の場所に片付ける。関西弁で「なおす」は「元の場所に戻す・片付ける」という意味でも使われます。関西人は無意識に、その場のニュアンスからどちらの意味かを瞬時に判断しているんですね。方言を知らないと、「どのページなおします?」「1枚だけちゃうで。ホラ、全部そこの棚のところ」「…棚も壊れてます?」なんて、会話の食い違いが起こることも!?
第7位:しょうみ、他よりやすしてまして(しょうみ=正直なところ)(470票)
7位は「しょうみ、他よりやすしてまして」(しょうみ=正直なところ)!
- 期限が迫っている言葉かと思った
- 関西弁大好き!
取引先に値下げを交渉をした結果、「しょうみ、他よりやすしてまして」と言われたら、「正直なところ、他社よりも安くしているので(=これ以上は無理…)」という意味。交渉術ではなく本気度ほぼMAXの返事となります。「しょうみ」は漢字で書くと「正味」。「正味の話(=正直な話)」という風にも使います。「本当に真剣に」「ガチのマジ」といった意味になるので、「しょうみ、」と言われたら、後に続く言葉を真摯に受け止めてくださいね!
第8位:やらしい話、予算オーバーでして…(やらしい話=お金の話)(467票)
8位は「やらしい話、予算オーバーでして…」(やらしい話=お金の話)!
- 初耳では無理
- びっくりする
- いやらしいと間違える
少し声を潜めて取引先の担当者に言われる「やらしい話…」、これは決してセクハラではありませんのでご安心ください!関西での「やらしい話」は、主に「お金の話」のこと。「嫌らしい話」=「言いづらい話」だと前置きをすることで、デリケートな話にワンクッション入れています。「やらしい話」と前置きすれば、相手や自分の懐事情をオープンにするのもやぶさかではない…という空気感があるのが関西です!
第9位:アホほど売れてます(アホほど=すごく)(459票)
9位は「アホほど売れてます」(アホほど=すごく)!
- 関西らしい表現だと思いますが関東人には理解できません
- 面白い!
売れ行きが気になる新商品、販売店に聞くと「アホほど売れてます!」と言われ、ニッコリする…。関西在住の人にとってはなじみのある言葉「アホほど」。数や量について、想定を超える数量の時や、「すごく」をことさら強調したい時などに使いますが、関東の人が聞くと罵倒語のように思えて戸惑ってしまうかもしれませんね。関西人としてはもちろん傷つけるつもりは一切なく、「勢いよく売れてます~!」といったくらいのニュアンスで使っています!
第10位:勉強させてもらいます(勉強する=オマケする、値引きする)(458票)
10位は「勉強させてもらいます」(勉強する=オマケする、値引きする)!
- 普段、日常会話には出てこない言葉
- 勉強の意味が違う~
- 安くするという意味なんですね
関西では会社同士の取引だけでなく、家電量販店、個人商店などでもよく聞くフレーズがこの「勉強させてもらいます」です。「勉強する」は「オマケする」や「値引きする」という意味になります。ちなみに「勉強“します”」ではなく、「勉強“させてもらいます”」なのもポイント。値引きをする時ですら、お客様に気持ちよく買い物をしてもらうという商人魂の表れです。そんな風に心を尽くしてもらえたら、お客の側もますます購買意欲がわきますね!
関西弁!他県民の知らない「関西の方言」ランキング【職場編】ベスト10
以上、全年代の男女(性別回答しないを含む)9,146名が選んだ<関西弁!他県民の知らない「関西の方言」ランキング【職場編】>でした。
編集者:武田
調査方法:株式会社CMサイトが行ったインターネットリサーチ結果を集計。
有効回答者数:全年代の男女(性別回答しないを含む)9,146名
調査日:2024年8月13日
有効回答者数:全年代の男女(性別回答しないを含む)9,146名
調査日:2024年8月13日