今回はウェブアンケートにて総勢9,593名に調査した<京都弁!意味が難しい「京都の方言」ランキング【食卓編】>を発表します。
「ねぶか」って何の野菜?「どぼづけ」ってどんな漬物?メニューにある「まむし丼」って?気になる方はさっそくランキングをチェック!
TOP10
- 1位むしやしない(間食) (1,643票)
- 2位にぬき(ゆで卵) (1,248票)
- 3位やわやわ(おはぎ) (1,075票)
- 4位あもさん、あも(餅) (1,039票)
- 5位じぶんどき(食事時) (687票)
- 6位よろしゅうおあがり(お粗末さまでした) (516票)
- 7位おぶう(お茶) (475票)
- 8位どぼづけ(ぬか漬け) (432票)
- 9位まむし(ウナギのかば焼き) (418票)
- 10位ねぶか(ねぎ) (392票)
ランキングの集計方法
調査方法:株式会社CMサイトがインターネットリサーチした<京都弁!意味が難しい「京都の方言」ランキング【食卓編】>のアンケート結果を集計。
※有効回答者数:全年代の男女(性別回答しないを含む)9,593名/調査日:2025年1月19日
第1位:むしやしない(間食)(1,643票)
- 間食だとは思わない言葉。一番びっくりした
- むしはおなかの虫の事なんですね、何度も読んでわかった。ムズイ!
- 京都は言い方や方言のことばが凄く可愛いですね。品が良い
- どうすれば食事と連想出来るのか、全く分からない
京都のお店ではメニュー名になっていることも!1位は「むしやしない(間食)」!
「むしやしない」は京都の方言で「間食」のことをいいます。漢字で書くと「虫養い」。そう、この「虫」は「お腹の虫」のことで、軽食で「お腹の虫」を「養う」ことが由来ともいわれています。京都では店名やメニュー名で使われていることもあるんですよ。もし京都への旅行中にカフェやスイーツを楽しむときは、「これが、むしやしない…!」と思って味わうと、より満喫できるかも!
第2位:にぬき(ゆで卵)(1,248票)
- にぬきがゆで卵の事とはとても結びつかない
- どういうことからゆで卵をにぬきということになったのかが知りたい
- ゆで卵の何を抜くのかわからない
- あらあら、結構難しいな
2個あっても“にぬき”!2位は「にぬき(ゆで卵)」!
京都出身の方におでんの好きな具を聞いて「にぬきと大根」と言われたら、何のことか分かりますか?京都の方言では「にぬき」は「ゆで卵」のこと。卵をじっくりと「煮抜いて」つくることから、漢字で書くと「煮抜き」になります。「煮抜きたまご」ということも。京都の奥深い食文化を感じさせる言葉ですね。「ゆで卵」ではなく「にぬき」と呼ぶだけで、味わいも深くなるような気がしてきます!
第3位:やわやわ(おはぎ)(1,075票)
- 言葉から想像つかないね
- 大阪人ですが聞いたことがない
- 面白い!!
- 関西に住んでるけど、やわやわがおはぎとは知らなかった
元々は宮中で使われていた言葉!3位は「やわやわ(おはぎ)」!
一見すると食べ物のことなのかどうかもわからない「やわやわ」。京都の方言で「おはぎ」のことです。この言葉は、室町時代に宮中で女官たちが使っていた御所言葉(女房言葉)のひとつ。今では京都でも使っている人が少ない言葉かもしれませんね。やさしく可愛らしい響きが、素朴な甘さのおはぎにぴったり。令和の今でも使ってみたくなります!
第4位:あもさん、あも(餅)(1,039票)
4位は「あもさん、あも(餅)」!
- あもさんがお餅だなんてさっぱり解りません。でも、京都弁はやんわりしていていいです
- 言葉の響きからは想像も出来ない
- 地方の言葉はむずかしい
- 京都生まれやけど聞いたことおへんで
「あもさん」、「あも」は京都の方言で「餅」のこと。京都の長い歴史を感じさせる独特の言葉は、宮仕えの上級女官が使っていた女房言葉が由来という説や、「餡餅(あんもち)」を略したもの、そしてそれに「さん」をつけたもの、など、いくつか説があります。言葉の響きと、餅の柔らかさがなんだか似ているように感じますね。
第5位:じぶんどき(食事時)(687票)
5位は「じぶんどき(食事時)」!
- 聞いた事があるけど、いきなり言われたら分からないなー
- 初めて聞く言葉です
- 想像も難しい
「じぶんどき」は京都の方言で「食事時」のこと。ひらがなだと「自分の時」がなぜ食事の時という意味に?と疑問に思うかもしれませんが、実は漢字で書くと「時分時」。「時分時にお伺いしてすみません」や「もうすぐ時分時やから失礼させていただきます」といった使い方をします。「時分時」という言葉に、京都の方のきめ細やかな心遣いが表れているように感じますね!
第6位:よろしゅうおあがり(お粗末さまでした)(516票)
6位は「よろしゅうおあがり(お粗末さまでした)」!
- 私はこれが分からないな~。どうぞ召し上がってくださいというように思えるけど…
- 想像つかない
- いただきます~の返事に思える
「よろしゅうおあがり」は京都の方言。「よろしゅうおあがりやす」とも言います。他の地域で「ごちそうさまでした」に対しての返答として使われる「お粗末さまでした」と同じように使う言葉です。自分の用意した食事を美味しく食べてもらえたかどうかを気遣う気持ちと、食べてくれてありがとうという感謝の気持ちの両方が込められた素敵な言葉です!
第7位:おぶう(お茶)(475票)
7位は「おぶう(お茶)」!
- 可愛い言い方だけどわからない
- 『おぶう(お茶)』が、一番わからなかった
- 聞いたことがないのだ~
「おぶう」は京都の方言で「お茶」のこと。けれど、冷たいお茶は「おぶう」とは言いません。元々は「ふうふう」と吹いて冷まさないと飲めない熱い飲み物のことをいったので、お茶だけでなく温かい飲み物を意味する場合も。このことを知ると、京都のお店などで「おぶう」が出たら、ふうふうと吹いてから飲みたくなりますね!
第8位:どぼづけ(ぬか漬け)(432票)
8位は「どぼづけ(ぬか漬け)」!
- どぼ?わからない
- どぼづけって初耳です
- これは分かりづらいですね
- 京都弁難しく理解できませんでした…
京都といえば漬物文化が盛んですよね。「柴漬け」や「すぐき漬け」、「千枚漬け」などの漬物がよく京都土産としても買われます。そんな京都で「どぼづけ」または「おどぼ」とも呼ばれている漬物があります。いったいどんな変わった漬物なのかと思いますが、これはいわゆる「ぬか漬け」のこと。京都の漬物店で「どぼづけ」を見つけたら、ぜひ味わってみてください!
第9位:まむし(ウナギのかば焼き)(418票)
9位は「まむし(ウナギのかば焼き)」!
- これはぎょっとする
- 私の中でまむしは蛇のイメージ
- 蛇と間違えちゃう
- 毒蛇かとびっくりする
京都だけでなく、関西弁を広く調べたランキングでも「意味が難しい方言」1位に輝いたことがある「まむし」。「ウナギのかば焼き」のことですが、ごはんにウナギとタレを「まぶし」て食べることから「まむし」に変化した説や、かば焼きをごはんの「間で蒸し」たから「ま(間)むし」になったという説も。関東風ではウナギは蒸し焼きにしますが、関西風は直火焼。熱いごはんの間にはさめば、焼いた香ばしさに蒸した柔らかさが加わり最高です!
第10位:ねぶか(ねぎ)(392票)
10位は「ねぶか(ねぎ)」!
- 初めて聞いた
- 言われてもピンとこない
- 面白いですね
「ねぶか」は京都の方言で「ねぎ」のこと。漢字で書くと「根深」です。京都の一部地域では、新米の収穫時期にお祝いと豊作への感謝として、九条ねぎなどとダシ汁で炊く「ねぶかめし」を食べます。この料理の「ねぶか」の中に米粒がたくさん入っていると翌年は豊作になるという占い的な一面もあるんだそうですよ。
京都弁!意味が難しい「京都の方言」ランキング【食卓編】ベスト10
以上、全年代の男女(性別回答しないを含む)9,593名が選んだ<京都弁!意味が難しい「京都の方言」ランキング【食卓編】>でした。
有効回答者数:全年代の男女(性別回答しないを含む)9,593名
調査日:2025年1月19日