愛媛弁と一口に言っても「伊予弁」や「内子弁」などバラエティ豊か!そこで今回はウェブアンケートにて総勢9,827名に調査した<意味が難しい愛媛県の方言ランキング>を発表します。
「今日のおやつは“ひがしやま”」って…どんな食べ物?学校で「そこの“ラーフル”とって」って言われたら何を渡せばいい?「“とりのこ用紙”買ってきて」と頼まれたら何を買えばいい?
気になる方はさっそくランキングをチェック!
TOP10
- 1位ひがしやま(干し芋) (1,217票)
- 2位ラーフル(黒板消し) (1,108票)
- 3位よもだ(いい加減な人、無責任) (885票)
- 4位じゃくじ(カメムシ) (786票)
- 5位ぞぶる(水の中をジャバジャバと歩く) (646票)
- 6位つばえる(ふざけて騒ぐ) (629票)
- 7位あらやけ、あらいやけ(皿洗い、食器を洗うこと) (579票)
- 8位ねき(近く) (552票)
- 9位しゃぐ、しゃがれる(敷く、(車などに)ひかれる) (546票)
- 10位とりのこ用紙(模造紙) (540票)
ランキングの集計方法
調査方法:株式会社CMサイトがインターネットリサーチした<愛媛弁!意味が難しい愛媛県の方言ランキング>のアンケート結果を集計。
※有効回答者数:全年代の男女(性別回答しないを含む)9,827名/調査日:2024年8月1日
第1位:ひがしやま(干し芋)(1,217票)
- 芋なのか山なのかどっちかわかんないかも
- 愛知の方言も難しいね。ひがしやまが干し芋のことだとは想像できない
- 地名か人名かと思った
食べ物の名前ということにビックリ!1位は「ひがしやま」(干し芋)!
「ひがしやま」と聞くと、そういった名前の山や地名、人名などを思い浮かべてしまいますが、愛媛県の方言では「干し芋」を意味します。高知県でも使われている方言です。一説には「山で採れたもので作った干菓子(ひがし)」が語源になったとか。ちなみに「ひがしやま」はそのまま食べてもおいしいのですが、電子レンジで少し温めたり、軽く油で揚げてもおいしいそうです。愛媛の美味しい「ひがしやま」、ぜひ食べてみたいですね!
第2位:ラーフル(黒板消し)(1,108票)
- 語源を知りたい
- 魔法が使えるアイテムの響き…
- 沖縄の食べ物みたいです
実は語源はオランダ語から!2位は「ラーフル」(黒板消し)!
「ラーフル」は愛媛県の方言で「黒板消し」を意味します。宮崎県や鹿児島県、山口県などでも使われている方言です。ちなみに「黒板消し」の商品名として「ラーフル」を使っている製造会社もあります。外国語のような響きだと思ったらそれもそのはず、元々はオランダ語で「ほつれ糸」を意味する「rafel」が由来とする説があり、昔は糸がほつれたぼろぼろになった布を黒板を消すのに使っていたようです!
第3位:よもだ(いい加減な人、無責任)(885票)
- こんな方言が本当にあるの?
- 苗字だと思う
- 昔は良く使いました。中学生の時に先生が無責任という意味で言っていました
よもやよもやな意味でした!3位は「よもだ」(いい加減な人、無責任)!
「よもだ」と聞くと、まさか…という意味の「よもや」や人名などを想像してしまいますが、実は愛媛県の方言で「いい加減な人」や「無責任」を意味します。それを知ると、マイナスでしかない言葉のように感じますが、実は「よもだ」には親しみの気持ちもこもっていて、なんとなく憎めないというニュアンスもあるようです!
第4位:じゃくじ(カメムシ)(786票)
4位は「じゃくじ」(カメムシ)!
- そうなの?
- ジャグジーと間違える
- 虫の名前に思えない
- 愛媛人でも地方によってわからない言葉がある
「じゃくじ」と聞くと、「蛇口」や「おたまじゃくし」などを想像してしまいますが、実は愛媛県の方言では「カメムシ」のことを言います。愛媛県と言えば温州ミカンをはじめとするおいしい柑橘類が農産物として有名ですが、「じゃくじ」はそんなかんきつ類に被害をもたらすやっかいな虫。「じゃくじ」の大発生は、何とかして防ぎたいものですね!
第5位:ぞぶる(水の中をジャバジャバと歩く)(646票)
5位は「ぞぶる」(水の中をジャバジャバと歩く)!
- 初めて聞いた
- そういう状況に遭遇しそうにないなー
- 音の響きはジャバジャバしている感じするよね
「水の中をジャバジャバと歩く」を意味する愛媛県の方言「ぞぶる」。高知県などでもこの方言が使われています。衣服が濡れないほどの浅い水の中を、水音を立てながら歩いて進む様子が「ぞぶる」という、たった3文字で表せるのが方言の素晴らしさですね。地域によっては泳ぐことも「ぞぶる」に含まれるそうです。暑い夏には愛媛県の綺麗な海や川で「ぞぶりたい」ですね!
第6位:つばえる(ふざけて騒ぐ)(629票)
6位は「つばえる」(ふざけて騒ぐ)!
- 方言は難しい…
- つばえるが「ふざけて騒ぐ」の意味なんて想像もつかない
- 騒ぐと唾が飛び散るから?
「つばえる」は愛媛県の方言で「ふざけて騒ぐ」という意味。山口県や広島県でも使われている方言です。「どつばえる」と言うことも。「ふざけて騒ぐな!」と注意したい時は「つばえるな!」や「つばえな!」と言います。ふざけて騒ぐ際に出る「唾」が関係しているというわけではなく、もともとは「たわむれる」という意味の言葉「そばえる」が変化して「つばえる」になったという説があります!
第7位:あらやけ、あらいやけ(皿洗い、食器を洗うこと)(579票)
7位は「あらやけ」、「あらいやけ」(皿洗い、食器を洗うこと)!
- かわいい気がする
- 愛媛は行ったことないのでさっぱり分からないです…
- あらやけのバイトとかあるのかな?
愛媛県の方言で「皿洗い」「食器を洗うこと」を「あらやけ」や「あらいやけ」と言います。もしキッチンで言われたら、県外の人からすると「何かを焼く料理かな?」と勘違いしてしまいそうですね。しかし地元の方にとっては「あらやけ」や「あらいやけ」が標準語でないことにショックを受けることがあるんだとか。それだけ生活に浸透している言葉だということですね!
第8位:ねき(近く)(552票)
8位は「ねき」(近く)!
- あらー、愛媛もレベル高い
- ネギ?
- 京都でも言いますよ!
「ねき」と言えば、野菜の「ねぎ」や、姉貴を略したネット用語「ネキ」などが思い浮かびますが、愛媛県の方言で「近く」を意味します。愛媛県だけでなく、奈良県や大分県など、関西や九州でも使われている地域があります。なぜ「近く」が「ねき」になるのか不思議に思いますが、実は「ねき」は漢字で書くと「根際」。根の近くを意味する言葉が元になっているんですね!
第9位:しゃぐ、しゃがれる(敷く、(車などに)ひかれる)(546票)
9位は「しゃぐ」、「しゃがれる」(敷く、(車などに)ひかれる)!
- 声が枯れているのかと思った
- 初耳では理解不能
- 違う意味に感じる
「道に飛び出したらしゃがれるよ!」と注意された時、何と言っているのか分かりますか?愛媛県の方言では「敷く」や「(車などに)ひかれる」ことを「しゃぐ」、「しゃがれる」と言います。「押しつぶす」という意味もあり、「空き缶がしゃがれとる」は「空き缶がつぶれている」という意味になるそうですよ。方言を知らないと、しゃがれ声などを連想してしまいますね!
第10位:とりのこ用紙(模造紙)(540票)
10位は「とりのこ用紙」(模造紙)!
- 模造から想像してとりのこという言葉が出てこない。そもそもとりのこ用紙を聞いたことがなかった
- 大学時代、模造紙で資料を作成するときにこの言葉を聞いて聞き直したことを思い出しました
- 鳥の子みたい
「とりのこ用紙」…なんだか可愛い名前の紙ですが、愛媛県や香川県の方言では、夏休みの自由研究などで使われる「模造紙」のことを言います。ジンチョウゲ科の木・雁皮(ガンピ)からつくられた上質な和紙を、古くは「鳥の子紙(とりのこし)」と呼んでいたんだそうです。この和紙の艶のあるなめらかな表面に見た目が似ていることから、模造紙を「とりのこ用紙」と呼んでいるという説があります!
愛媛弁!意味が難しい愛媛県の方言ランキングベスト10
以上、全年代の男女(性別回答しないを含む)9,827名が選んだ<愛媛弁!意味が難しい愛媛県の方言ランキング>でした。
有効回答者数:全年代の男女(性別回答しないを含む)9,827名
調査日:2024年8月1日