今回はウェブアンケートにて総勢10,888名に調査した<広島弁!意味が難しい「広島の方言」ランキング【単語編】>を発表します。男性が使うとかっこよく、女性が使うと可愛いと評判の広島弁!イントネーションや語尾だけでなく、単語にもいろいろと独自のものがみられます!さっそくランキングをチェック!
TOP10
- 1位どべらこ(おたまじゃくし) (806票)
- 2位ぶげんしゃ(お金持ち) (771票)
- 3位ずいたれ(くいしんぼう) (722票)
- 4位メンタイ(白身魚) (572票)
- 5位にぎり(ケチ) (515票)
- 6位はちまん(おてんば) (491票)
- 7位わに(サメ) (467票)
- 8位えずい(賢い) (465票)
- 9位いちがいもん (頑固者) (458票)
- 10位おとんぼう(末っ子) (449票)
ランキングの集計方法
調査方法:株式会社CMサイトがインターネットリサーチした<広島弁!意味が難しい「広島の方言」ランキング【単語編】>のアンケート結果を集計。
※有効回答者数:全年代の男女(性別回答しないを含む)10,888名/調査日:2023年8月27日
第1位:どべらこ(おたまじゃくし)(806票)
- 地元の人しか知らなさそう
- 親のカエルはなんていうの?
- なんか響きがかわいい
各地で呼び方が違う!1位は、どべらこ!(おたまじゃくし)
意味が難しい「広島の方言」ランキング【単語編】、第1位に選ばれたのは「どべらこ」!音からはまったく意味合いが想像できませんが、これは「おたまじゃくし」のことです。調理器具の「お玉杓子」のことではなく、蛙の幼生であるおたまじゃくしを指します。小動物は各地の方言で違う呼び名がついていることが多いものですが、おたまじゃくしも地域によって多種多様な呼ばれ方をしているそうです!
第2位:ぶげんしゃ(お金持ち)(771票)
- 文章の前後のつながりを考えてもわからないな
- 武家ん者なのかなと勝手な想像をした!
- 最初聞いたときは、はっ?って感じで理解できなかったことを覚えています
もともとは「身分の高い人」の意味でした!2位は、ぶげんしゃ!(お金持ち)
お金持ちや地位の高い人を指す「ぶげんしゃ」。広島県だけでなく、岡山県や鹿児島県などでも使われている言葉。漢字で書くと「分限者」で、これは国語辞典にも載っていて標準語にもある言葉。「分限」にもともと「身分」という意味があるので、身分のある人、すなわち資産家を指す言葉として使われています。ただ、現在は口語で使われることはほとんどなく、小説などに出てきて見たことがある…というのが標準語圏の人の感覚ではないでしょうか。
第3位:ずいたれ(くいしんぼう)(722票)
- どこから来た言葉でしょうね!
- この言い方は面白いな
- 大学で広島出身の同級生が、学食で言った言葉を思い出しました
食べ物に対して自由気ままな様子!3位は、ずいたれ!(くいしんぼう)
食欲旺盛なくいしんぼうを指す言葉で、「あんなずいたれと食事に行ったら、財布がもたん」という風に使います。広島県だけではなく山口県や島根県の方言としても同じものがあります。「ずい」は「随意」からきているという説があり、「気の向くままに」というニュアンス。それが食べ物に対する姿勢に限定されているのは面白いですね。「ずいとう」と変化して「つまみ食い」という意味で使われることもあるそうです!
第4位:メンタイ(白身魚)(572票)
4位は、メンタイ!(白身魚)
- 意味を勘違いしそう
- 明太子だと思ってしまう
広島県、特に南西部に位置する呉市には、メジャーな郷土料理として「メンタイのフライ」があります。水気が多く火を通してもふっくらと柔らかく、クセがなく食べやすい上品な味の白身魚で、正式名はヨロイイタチウオ。広島で特に愛されている魚ですが、他の地域でも流通はしており、各地域で呼び名が異なっています。東京都では「ヒゲダラ」、徳島県では「シロナマズ」、愛媛県では「ホウカイボウ」などと呼ばれているそうです!
第5位:にぎり(ケチ)(515票)
5位は、にぎり!(ケチ)
- まるで外国語!
- かなりの難問
- お寿司のことだと思ってしまう
「にぎり」といっても、ご飯を食べやすく握った「おにぎり」のことでもシャリの上に刺身が乗った「握り寿司」のことでもありません。広島弁として使われる「にぎり」はお金や物惜しみをする人…つまり「ケチ」のことを指します。これは、お金をぎゅっと握りしめて離さない様子からきているといわれています。鹿児島県では音が近い「にぎい」で「ケチ」を意味する方言があるそうです!
第6位:はちまん(おてんば)(491票)
6位は、はちまん!(おてんば)
- どういう語源なのか知りたいです!
活発で元気いっぱいな女の子の意味である「おてんば」のこと。お隣の岡山県でも使われている方言で、2023年には映画「倉敷物語はちまん」が製作されています。明治から昭和を生きた、おてんばな通称「はちまんちゃん」を主人公とした物語で、この言葉が広く愛されていることがわかりますね。
第7位:わに(サメ)(467票)
7位は、わに!(サメ)
- どっちなんだい?
- わにがサメって意味になっちゃうの?
広島県北部にある三次市や庄原市では「わに料理」が郷土料理として愛されています。これは、サメ料理の事。中部地方山間部では古語としてサメのことを「わに」と呼ぶ習慣が残っています。「古事記」の因幡の白兎の神話に登場する「わに」も、サメのことを指しているんですね!
第8位:えずい(賢い)(465票)
8位は、えずい!(賢い)
- 賢いの反対語みたい
山口県や淡路島の一部でも使われている「えずい」。「賢い」という意味ですが、「ずる賢い」といったネガティブなニュアンスを含んで使われることもあるそうです。
同じ「えずい」でも、博多弁では「怖い」、土佐弁では「ヤバい」を指すこともあるのが興味深い!
第9位:いちがいもん (頑固者)(458票)
9位は、いちがいもん !(頑固者)
- 何のことだかわからない
- 長く住んでいるが初めて聞いた!
頑固で、強情っぱりな人を指していう「いちがいもん」。漢字表記では「一概者」となることがあり、「一概」に「自分の意志を立て通すこと。強情なこと」という意味があるので、ここから来ているのかもしれませんね。音の響きからして、かたくなで意固地な様子が伝わってきそうな言葉です!
第10位:おとんぼう(末っ子)(449票)
10位は、おとんぼう!(末っ子)
- おとんぼうから、末っ子とは想像しにくい
- お父さん…みたいだね
兄弟姉妹の一番下の子、末っ子を指していう「おとんぼう」。短く「おとんぼ」となるパターンもあり、広島県だけではなく大阪府など関西の多くの地域、山口県、徳島県、大分県など西日本で広く使われています。漢字表記は「乙子」「弟坊」などがあり、単なる末っ子のことではなく「末の男の子」を指すことも。
広島弁!意味が難しい「広島の方言」ランキング【単語編】ベスト10
以上、全年代の男女(性別回答しないを含む)10,888名が選んだ<広島弁!意味が難しい「広島の方言」ランキング【単語編】>でした。
有効回答者数:全年代の男女(性別回答しないを含む)10,888名
調査日:2023年8月27日