今回はウェブアンケートにて総勢11,852名に調査した<甲州弁!意味が難しい「山梨の方言」ランキング>を発表します。「クセが強い方言」として有名な甲州弁ですが、実はポップでかわいい言葉も多いんです!意味は難しいけど思わずマネしたくなるような方言もたくさんランクイン!さっそくランキングをチェック!
TOP10
- 1位げにげに(最善を尽くした最後の手段) (1,373票)
- 2位ちょびちょびしちょし(調子に乗るな) (973票)
- 3位わにわにしちょ(ふざけないで) (963票)
- 4位しにる(青あざができる) (757票)
- 5位こぴっとしろし(しっかりしなよ) (700票)
- 6位くっちゃぐ(目をつぶる) (637票)
- 7位無尽(仲間内での飲み会や交流の場) (600票)
- 8位やせったい(落ち着かない) (599票)
- 9位よっちゃばる(大勢で集まる) (512票)
- 10位けける(乗せる) (481票)
ランキングの集計方法
調査方法:株式会社CMサイトがインターネットリサーチした<甲州弁!意味が難しい「山梨の方言」ランキング>のアンケート結果を集計。
※有効回答者数:全年代の男女(性別回答しないを含む)11,852名/調査日:2023年5月14日
第1位:げにげに(最善を尽くした最後の手段)(1,373票)
- 初めて聞いた言葉!
- 『花子とアン』を思い出します。かわいい
- 前後の言葉があっても察することができない…!
- くりかえしがおもしろい
親しみやすい音の響きがマネしたくなる!1位は「げにげに」(最善を尽くした最後の手段)!
「意味が難しい山梨の方言ランキング」第1位は「げにげに」!広島県や高知県では「なるほど」や「本当に」という意味で「げに」という方言を使いますが、甲州弁では言葉を2回繰り返す上に、その意味もまったく異なります。「げにげにじゃあ、いいよ(色々やってもダメだったらしょうがない、いいよ)」というように、最後の切り札も使いきったときに発する言葉なんだとか。他県民の人からすると意味も難しいですが、使いどころも難しいですね…!
第2位:ちょびちょびしちょし(調子に乗るな)(973票)
- 甲州弁ってこんなに難しいの?びっくり
- 予測ができない感じがした
- 早口言葉みたい
- 『ちょっとずつしている』という意味かと思った。ぜんぜん違う
早口言葉のようなフレーズが印象的!2位は「ちょびちょびしちょし」(調子に乗るな)!
まるで早口言葉のような面白いフレーズの「ちょびちょびしちょし」。第3位の「わにわにしちょ」にも通ずるところがある言葉です。この「ちょびちょび」という部分は可愛いけれど、実は「調子に乗る」の他に「生意気な」「こざかしい」という意味があります。そのため、「わにわにしちょ」よりもさらに強い言葉で相手を注意するときに使う方言なので、使い方も気を付けたい言葉かも…?ぜひ意味を知っておきましょう!
第3位:わにわにしちょ(ふざけないで)(963票)
- 響きがかわいくて、わちゃわちゃ感があって良いw
- ワニかな?と思う
- 子どもたちに注意するときに使うのかな?いい響き
言われても嫌な気がしない、かわいい方言!3位は「わにわにしちょ」(ふざけないで)!
「わにわに」の部分に動物のワニをイメージした人も少なくないのでは⁉しかし、甲州弁の「わにわに」とは、「ふざける」という意味!そこに甲州弁ではお馴染みの「しちょ(しないで)」を組み合わせると、「ふざけちゃダメだよ」という意味になります。可愛げのある言葉なので、こんな風に注意されても嫌な気持ちがしませんね♪
第4位:しにる(青あざができる)(757票)
4位は「しにる」(青あざができる)!
- 何かに、しみるのかなぁと思ってしまう
- 標準語との関連性が見えないから、難しすぎる
- 想像がつかない
甲州弁で「ここ、しにってるよ」と言われたら、最初は服などに何かが染みてしまったのかと心配しちゃうのでは⁉でも実は、この「しにる」とは「青あざができる」こと。体をどこかにぶつけたときなどに「腕がしにっちゃった~」と、使うことが多いです。徳島県では同じ意味で「しにいる」と言うらしいですが、どちらも言葉からはまったく意味が連想できない方言です!
第5位:こぴっとしろし(しっかりしなよ)(700票)
5位は「こぴっとしろし」(しっかりしなよ)!
- 響きは可愛いけど意味が分からなかった
- 元気を出して、というつもりでいわれたら、嬉しい
NHK連続テレビ小説「花子とアン」で、主人公が使っていた言葉としても有名な「こぴっとしろし」!意味は「しっかりしなよ」の他にも、「シャキッとして!」「きちんとして!」というのもあるようです。相手に注意するシーンで使う言葉ですが、「こぴっと」という響きがなんだか可愛らしいですね!物柔らかな言い方で伝えたいときに、ぜひ使ってみてください。
第6位:くっちゃぐ(目をつぶる)(637票)
6位は「くっちゃぐ」(目をつぶる)!
- 目をつぶる、を表現する別の言葉があることにも驚く
- 思いもしない意味だった
「くっちゃぐ」は「目をつぶること」を指します!使い方は「くっちゃいでたら、ボールを打てんずら~!(目をつぶってると、ボールを打てないぞ~!)」「くっちゃいでるうちに終わら~(目をつぶっている間に終わるよ~)」など。意味を知らないと、まったく違うことをしちゃいそうですね…!
第7位:無尽(仲間内での飲み会や交流の場)(600票)
7位は「無尽」(仲間内での飲み会や交流の場)!
- 意味が変わってる?これは難しすぎる
- 由来が気になる
もともと「無尽(むじん)」とは、困っている人を助けるために仲間内で集まって、お金を融通する慣習のこと。山梨県内ではお金を融通する風習は薄れているものの、仲間内で定期的な食事会や飲み会をする文化は今もあります。そのため、山梨の飲食店では「無尽、大歓迎!」の文字を当たり前に目にすることも!知らない人が聞くと、飲み会だと連想するのは、なかなか難しいですね…!
第8位:やせったい(落ち着かない)(599票)
8位は「やせったい」(落ち着かない)!
- 痩せたいのかな~って思っちゃった
- 言葉の始まりは何だったのかなと思う
いきなり甲州弁で「やせったいね~」と言われたら一瞬「痩せたね~」と言われたのかと思いますよね。実は、意味はまったく違い「落ち着きがないね~」と言われているんです。他にも「忙しい」という意味もあるため「ここんとこ、やせったくて休めんさ~(ここのところ忙しくて休めないんだ~)」という使い方もします。
第9位:よっちゃばる(大勢で集まる)(512票)
9位は「よっちゃばる」(大勢で集まる)!
- 突然言われたら聞き返しちゃう
- 寄るということかな?それにしても難しい
甲州弁で「大勢で集まる」「寄っていく」という意味がある「よっちゃばる」。山梨県のメインターミナル・甲府駅北口には、この方言から取った「よっちゃばれ広場」があり、地元では今でも親しまれている方言のひとつです。「山梨によっちゃばれ~!」というのは、「山梨にみんなおいで~」という意味。温かみのある素敵な方言ですね!
第10位:けける(乗せる)(481票)
10位は「けける」(乗せる)!
- そもそも『け』を2回重ねて発音するのは難しい
- 初めて聞いたよ~
「けける」には「乗せる」や「載せる」という意味があり、山梨県以外だと静岡県でも使われている方言です。また、「掛ける」という意味もあるので「この服けけとけし」と言われたら、「この服掛けておいて」ということになります。
甲州弁!意味が難しい「山梨の方言」ランキングベスト10
以上、全年代の男女(性別回答しないを含む)11,852名が選んだ<甲州弁!意味が難しい「山梨の方言」ランキング>でした。
有効回答者数:全年代の男女(性別回答しないを含む)11,852名
調査日:2023年5月14日