日本には多彩な方言があって、標準語で使われる言葉が地方では全く異なる意味合いで使われていることもしばしばあります!今回は関東・関西で違った意味を持つ意外な言葉を大調査。東西文化の違いが表れた言葉が勢揃いです。ぜひご覧ください!
TOP10
- 1位飲食店での「たぬき」…あげ玉入りのうどん・そば(関東)/油揚げ入りのそば(関西) (1,444票)
- 2位「じぶん」…自分自身(関東)/あなた(関西) (1,088票)
- 3位「なおして」…修理して(関東)/片付けて(関西) (969票)
- 4位土を掘る「スコップ」…両手で使う大きな道具(関東)/片手で使う小さな道具(関西) (953票)
- 5位「えらい」…偉い(関東)/疲れた・しんどい(関西) (951票)
- 6位「いね」…稲(関東)/帰れ(関西) (946票)
- 7位「カッター」…カッターナイフ(関東)/Yシャツ(関西) (780票)
- 8位「ほる」…掘る(関東)/捨てる(関西) (708票)
- 9位「よせて」…近づけて(関東)/仲間に入れて(関西) (705票)
- 10位「からい」…辛い(関東)/しょっぱい(関西) (682票)
ランキングの集計方法
調査方法:株式会社CMサイトがインターネットリサーチした<関東と関西で意味が違う意外な言葉ランキング>のアンケート結果を集計。
※有効回答者数:全年代の男女(性別回答しないを含む)12,574名/調査日:2021年10月10日
第1位:飲食店での「たぬき」…あげ玉入りのうどん・そば(関東)/油揚げ入りのそば(関西)(1,444票)
- たぬきイコールあげ玉と子供の時から思ってたのに、大阪で注文したらきつねだったのにビックリ!
- 全然違うからね。注文したら違うの出てきて軽くパニックだよ
- 関西では天かすは無料でトッピングできる店が多いからかな
東西の食文化を特徴的に表した言葉!1位は飲食店での「たぬき」!
「きつねはうどん」「たぬきはそば」ですね、関西では。あくまでも麺の違いで、具はどちらも甘辛いツユが染みたお揚げです。だから関西には「たぬきうどん」なんてものは存在しないわけです。いや、メニューとしてあげ玉=天かすがのったうどんは存在しますが、それには「ハイカラうどん」というなんとも高級感漂う名前が関西ではついてるんです。天かすがのってるだけですけど。天ぷらの具材=たねを抜いた「たねぬけ」がたぬきに転じたとも言われているのが関東の「たぬき」、東のそば・西のうどんという食文化を特徴的に表したとも言えるこの言葉が第1位でした!
第2位:「じぶん」…自分自身(関東)/あなた(関西)(1,088票)
- わけがわかんなくなる
- なんで、じぶんがあなたなの??方言って面白い
- 関西あるあるです
異次元パラレルワールドではありません!2位は「じぶん」!
相手を指して自分と呼ぶ、まるで異次元パラレルワールドのお話のようですがそれが関西弁の世界。とは言え誰彼かまわず使う言葉ではなくて、フランクに話せる間柄でのみ許されるくだけた表現ですね。カフェで店員さんが客に対して「じぶん、コーヒーでよろしいですか?」とか、会社で部長に対して「ご捺印お願いします、じぶん」みたいなことはまずありません!相手が目の前にいる対話だから成立していた「じぶん」という二人称とも言えますね、SNSのようなテキストベースのコミュニケーションだと確実に混乱しちゃいますから。
第3位:「なおして」…修理して(関東)/片付けて(関西)(969票)
- 私は愛知県生まれの大阪育ちです。東京で『なおします』といった時に、えっ?て言われました…
- 大阪で言われたとき、壊れてるのか?と思った
- 関西出身の先生が『机の上をなおせー』って言ったら、クラス全員にキョトンとした顔をされ、徐々にざわざわしてきて、クラス委員から、『どこを直すんですか?』って言われちゃった、と聞いたことがあります
関東人が関西で悩むワードの定番!3位は「なおして」!
関東・関西で決定的に意味が変わる言葉のひとつとも言えるのが、この「直す」ですね。関東出身の方が大阪に嫁いできてお義母さんに「これ直しといて」って言われて「どこを修理するんだろう?」って悩む…なんてことがお約束になっていたりします。関西の方は「直す=片付ける」を方言とは思っていなくて、普通に標準語だと思ってますからね。難しいのは、修理するという意味でも「直す」を使うこと。この違いは前後の文脈や状況で判断するしかないんです。奥深き関西弁の世界。
第4位:土を掘る「スコップ」…両手で使う大きな道具(関東)/片手で使う小さな道具(関西)(953票)
4位は「スコップ」!
工事現場で見かけるような足を使ってグッと地面に差し込んでたくさんの土を掘り起こす道具は、関西では「シャベル(ショベル)」って呼ぶことが多いようですね。お家のガーデニングで使うような小さいタイプ、いわゆる移植ゴテは「スコップ」です。これって関東・関西で真逆で使われることが多いみたいなんです。JIS規格では足をかけるタイプがシャベル、そうでないものをスコップとされているようで、実はどちらかと言えば関西式の呼び名が合ってるのかも。ちなみにシャベルは英語、スコップはオランダ語でどちらも同じものを指しているそうです!
第5位:「えらい」…偉い(関東)/疲れた・しんどい(関西)(951票)
5位は「えらい」!
関西で「今日はえらかった」と言う人がいたとしても、別にその日だけ社長になったとかそういう意味じゃないんです。仕事が忙しくて疲れた、みたいなことを指して「えらかった」というわけです。どちらかと言えば、少し古くなってきた関西の方言で、疲れた=えらいを使う人は年配の方が中心。今は関西でも「しんどい」が主流のようです。関西では「とても大きい」を「えらい大きい」なんて言ったりして、too muchな様子をえらいで表すこともありますね。ちなみに「偉い人」のことを「偉いさん」って親しみを込めて呼んだりして、ちょっとかわいいですよね。
第6位:「いね」…稲(関東)/帰れ(関西)(946票)
6位は「いね」!
漢字を当てはめるなら、「稲」と「去ね」になります。遅くまで遊んでいると近所のおばあちゃんに「はよいね!(早く帰りなさい)」と叱られたり、奈良では「ぼちぼちいぬわぁ~(そろそろ帰るよ)」などと使われたりします。
第7位:「カッター」…カッターナイフ(関東)/Yシャツ(関西)(780票)
7位は「カッター」!
関西人は全国共通ワードだと思ってる人も多く、「カッター、クリーニング出しといたで!」なんて風に使います。関東の人はカッター=カッターナイフで(刃を磨くのかな?)などイメージするかもしれませんが、関西ではカッター=カッターシャツ=Yシャツのことなんですよ。
第8位:「ほる」…掘る(関東)/捨てる(関西)(708票)
8位は「ほる」!
「ほってきて!」と頼まれたとき、あなたならどうしますか?関西圏だと「(ゴミなどを)捨てる」方の意味がすぐ浮かびますが、関東出身の方は「どこに掘りますか?」なんて質問し返しちゃうかもしれませんね。
第9位:「よせて」…近づけて(関東)/仲間に入れて(関西)(705票)
9位は「よせて」!
関東では寄せる=近づける、移動させるの意味ですが、関西では「仲間に入れる」というニュアンスでも使います。鬼ごっこに交じりたい子供が「よ~せ~てっ!」と元気よく叫ぶのが微笑ましい!
第10位:「からい」…辛い(関東)/しょっぱい(関西)(682票)
10位は「からい」!
関東では、トウガラシなどを食べたときに感じる「辛い」の意味ですが、関西では塩辛い、しょっぱいの意味が。「この味噌汁、からすぎるわぁ~」などのように使います。
関東と関西で意味が違う意外な言葉ランキング
以上、全年代の男女(性別回答しないを含む)12,574名が選んだ「関東と関西で意味がちがう!意外な言葉ランキング」でした!
有効回答者数:全年代の男女(性別回答しないを含む)12,574名
調査日:2021年10月10日