道民以外には意味がわからない北海道の方言ランキング

もともと先住民族が暮していた土地に開拓民が移り住んで発展してきた北海道。アイヌ語に由来する地名が多く残っていることからもわかるとおり、独自の言語文化が育まれている土地柄ですね。
標準語的と言われる北海道ですが、やっぱり個性的な方言はたくさん。他の土地では聞かれない方言や共通する方言もあったりして、楽しいランキングになりました。ぜひご覧ください!

道民以外には意味がわからない北海道の方言ランキング
TOP20一覧
  • 1位じょっぴんかる(鍵をかける) (1,583票)
  • 2位ごんぼほる(駄々をこねる、ぐちぐち言う) (870票)
  • 3位デレッキ(火かき棒) (677票)
  • 4位がおる(身体が弱る) (599票)
  • 5位あずましくない(居心地が悪い) (577票)
  • 6位はっちゃきこく(必死になる、夢中になる) (557票)
  • 7位てんきる(トランプをシャッフルする) (546票)
  • 8位おだつ(ふざける、調子に乗る、はしゃぐ) (544票)
  • 9位うるかす(水に浸けておく) (475票)
  • 10位ばくる(交換する) (470票)
  • 11位つっぺ(栓のようなもの) (446票)
  • 12位ちょす(さわる、からかう) (423票)
  • 13位こわい(疲れた、だるい) (415票)
  • 14位ぼける(野菜や果物の新鮮味が落ちて、歯ごたえが失われた状態) (353票)
  • 15位いずい(都合が悪い、違和感がある) (352票)
  • 16位なまら(とても) (320票)
  • 17位めっぱ(ものもらい) (307票)
  • 18位おっちゃんこ(座る、おすわり) (285票)
  • 19位わや(めちゃくちゃ) (265票)
  • 20位まかす(こぼす、ひっくり返す) (262票)

ランキングの集計方法

調査方法:株式会社CMサイトがインターネットリサーチした<道民以外には意味がわからない北海道の方言ランキング>のアンケート結果を集計。
※有効回答者数:全年代の男女(性別回答しないを含む)13,670名/調査日:2021年4月18日

目次

第1位:じょっぴんかる(鍵をかける)(1,583票)

  • じょっぴんかる?北海道に近い東北地方出身ですけど、分からないですね
  • 語感がふしぎ
  • じょっぴんとは?
  • 北海道出身の友人がいるから、あずましくない、なまら、とかは知ってたけど じょっぴんかる、にはびっくり
  • とても面白い言い回しですが、教えてもらわないと理解するのは永遠に無理だと思います

キーワードを知れば記憶に残る言葉!1位はじょっぴんかる(鍵をかける)!

「じょっぴん」=「鍵」、ここがまさにキーワード。鍵のことを「錠(じょう)」とも言いますが、この錠(じょう)が関連しているとされる説が有力です。ただ「ぴん」はどこから来たのか、その由来はよくわかっていないようですね。じょっぴん(=鍵・錠)をかる(=かける)だから、じょっぴんかる。最初は全く理解できないけど、由来や成り立ちを知ると記憶の片隅に残りそうな言葉です。リズミカルで愛らしい、北海道独特の方言が第1位に選ばれました!

第2位:ごんぼほる(駄々をこねる、ぐちぐち言う)(870票)

  • なんじゃこれ?
  • 語尾に「ほる」ってあるから「掘る」をイメージしちゃう
  • 畑でゴボウを掘るに聞こえると思う
  • どうしてその意味になるのか語源を聞いてみたい

ごんぼ=ゴボウ!2位はごんぼほる(駄々をこねる、ぐちぐち言う)!

子どもが駄々をこねている様子、大人がくどくどと文句を言っている様子、このどちらにも対応する北海道の方言が「ごんぼほる」。大人/子ども関係なく、何かに固執している状態を表す言葉ですね。語源は「牛蒡掘る」、つまり野菜のゴボウを掘ることから由来していて、地中深く根を下ろしたゴボウを掘る面倒臭さを人間に当てはめた言葉なんだそうです。なんで他にも面倒くさい事はいろいろあるのにゴボウ掘りが選ばれたのでしょうか…。方言の面白さがありますね。

第3位:デレッキ(火かき棒)(677票)

  • これは…日本語ではなく外国語なのでは?
  • 道民ですが子供ながら疑問に感じてた単語です
  • 北海道の人と付き合ってたことがあるから北海道弁はほぼ分かるけど、物自体の名称が全然違うやつは『??』ってなる。これとか、ママさんダンプ=雪かきスコップとか

北海道だからこその生活ツール!3位はデレッキ(火かき棒)!

北海道では火かき棒のことをデレッキと言います!って、そもそも「火かき棒」がどんなモノなのかがまずわからないですね。石炭ストーブで使用される、先がL字型に曲がった鉄の棒で、石炭の灰を落としたり火を掻いたりする道具のことで…と、説明しつつ、石炭ストーブ自体がもう過去のモノになってきているので、今はあまりデレッキにお目にかかることも少ないようです。極寒の北海道だからこその生活ツールを指す方言です!

第4位:がおる(身体が弱る)(599票)

  • 三文字から身体も弱るも感じ取れない
  • 匂いがするのかと思った
  • ギャル語にありそう

「疲れる」の最上級形!4位はがおる(身体が弱る)!

「がおる」の意味として「元気さを失う」とか「身体が弱る」といった説明が見受けられるのですが、実際のニュアンスとしては「いやもう、どうしようもなくヘトヘトでマジヤバいっす…」みたいな感じ。疲れるの最上級形を表したような北海道の方言です。雄叫びみたいな威勢のいい語感の言葉ですが、精魂尽き果ててしまったような状態が「がおる」。そんな極端な状況をピンポイントで表した言葉があるということも、方言の興味深い文化ですね。

第5位:あずましくない(居心地が悪い)(577票)

  • 大体雰囲気でわかるけど、これはわからない
  • 聞きなれない言葉です
  • 初めて聞く方言だ

否定形の方がよく使われるそうです!5位はあずましくない(居心地が悪い)!

のんびりしようと思ってカフェに入ったら、まわりのお客さんが騒がしくて落ち着かない…そんなときに出てくるのが「あずましくないね…」。居心地が悪いとか、落ち着かないっていう状態を表す北海道の方言です。ちなみに「あずましくない」があれば肯定形の「あずましい」もありまして、居心地が良い、落ち着くなどシンプルに逆の意味。ただ使用頻度としては圧倒的に否定形の「あずましくない」が多いそうなんです。雄大な北海道だからこそ、居心地の悪い場所が目立っちゃうのかもしれませんね。

第6位:はっちゃきこく(必死になる、夢中になる)(557票)

  • なに言ってるのかさっぱりわからない
  • はっちゃが頑張るという意味かな~
  • 語源が想像できない

語感と意味合いがフィット!6位ははっちゃきこく(必死になる、夢中になる)!

羽目を外して機嫌よく騒いだりすることを表した「はっちゃける」という言葉がありますが、「はっちゃきこく」は少しニュアンスが違うようです。一番の違いは羽目を外したりふざけたりするという意味合いがあまり含まれないこと。あくまでも一生懸命に集中したり、夢中になって必死になるのが北海道の「はっちゃきこく」です。張り切りすぎると「あまりはっちゃきこくなよ」って諌められたりするようですね。語感と意味合いがフィットした素敵な方言です。

第7位:てんきる(トランプをシャッフルする)(546票)

  • 切る、だから何となくわかるような。でもてん?って感じでわからないかなー
  • トランプを切る、という言葉に方言があるの?
  • 私は北海道人なので、方言だった事を知らなかった

まさかこんなピンポイント動作の方言があるとは!7位はてんきる(トランプをシャッフルする)!

まさか「トランプをきる、シャッフルする」という動作に方言があるとは思ってもみないですよね。「てんをきる」と言う場合もあるようです。由来も語源もあまり明確ではないらしくて、北海道ではこの言葉が方言だと思っていない方も少なからずいるようです。ポイントは「てんきる」という言葉に「トランプを」という対象物も含まれてしまっていること。北海道民のみなさんは余程トランプ遊びが好きなんでしょうか…謎の残る方言ですね。

第8位:おだつ(ふざける、調子に乗る、はしゃぐ)(544票)

  • 道東出身なのでほぼ使ったことがあるものばかりですが、これは聞き覚えがない
  • 名詞なのか動詞なのかの想像もつかない!
  • 魚の名前?

北海道民は子ども時代を思い出すはず!8位はおだつ(ふざける、調子に乗る、はしゃぐ)!

調子に乗って悪ふざけしちゃうことを、北海道の方言で「おだつ」って言います。「調子に乗るな!」は「おだつな!」。北海道民の方は子どもの頃に「おだちすぎ!」(=ふざけすぎ!、調子に乗りすぎ!)って親から注意された思い出がある方も多いのでは?ちなみにこの「おだつ」という言葉、北海道以外に東北や福井、三重、大分などの地域でも同じ意味合いで使われているそうです。
それぞれ距離をおいたエリアというところが不思議ですね。

第9位:うるかす(水に浸けておく)(475票)

  • 地元の人でなければ絶対わからない
  • ぬるくなった??ってこと?
  • 主に北国、青森津軽・北海道では普通の言葉です。子どもの頃は、母に洗濯物を「うるかしておきなさい」と叱られていたのを思い出す

「うる」は「潤」!9位はうるかす(水に浸けておく)!

お米などを水に浸けておいたり、何かを水に浸してふやかすことを北海道の方言で「うるかす」と言います。漢字を当てると「潤かす」、こう書くとなんとなくイメージできますね。「ほったらかす」という意味で使われていたこともあったそうですが、徐々に聞かれなくなってきたとのこと。現在は、主に料理の際に使われることが多い方言だそうです。「ふやかす=うるかす」から派生して、「ふやける」を表す言葉として「うるける」も使われています。

第10位:ばくる(交換する)(470票)

  • 盗む意味に聞こえる
  • パクると音が似ているので勘違いしそうですけど
  • 奪う、みたいな意味かと

人と人とのあいだでのモノのやりとりを表現!10位はばくる(交換する)!

牛や馬の仲買人のことを指す「博労(ばくろう)」という言葉が語源とも言われていて、「交換する」という意味を持つ北海道の方言です。あなたの○○と私の△△を「ばくる」(=交換する)のような使い方ですね。お互いのものを「取り替えっこ」することは「ばくりっこ」。なお、機械の部品などを「新しいものに交換する」場合は「ばくる」を使いません。あくまでも人と人とのあいだでモノがやりとりされる際の交換について「ばくる」が使われます。

第11位:つっぺ(栓のようなもの)(446票)

「つっぺ」は、蓋、栓、キャップ類を表す方言です。ジュースがこぼれないようにつっぺする(栓をする)、のような使い方です。ちなみに北海道民の多くは、鼻血が出た時「つっぺしておきなさい」って言われるそうです。そうです、あのティッシュをくるくるした鼻栓こそが「つっぺ」。また、お気づきかもしれませんが、「つっぺ」という名詞は、「つっぺする」という動詞としてもよく使われます。北海道の生活に根付いていることがうかがえますね。

第12位:ちょす(さわる、からかう)(423票)

「ちょす」は動詞です。だから「ちょされる」「ちょして」みたいな活用形もあります。「触れる・触る」「いじる」みたいなソフトタッチを表現する北海道の方言。触っちゃダメ!は「ちょすな!」、なんだかかわいいですね。また、「からかう」とか「かまう」のような意味合いでも「ちょす」が使われるそうです。好意を抱いている人に対してついついかまってしまったり、からかってみたりすることも「ちょす」。響きも含めてかわいらしいワードですね。

第13位:こわい(疲れた、だるい)(415票)

北海道では肉体的な疲れを表す方言として「こわい」というワードがよく使われます。風邪をひいてしんどい時も「こわい」です。「ああ、こわい」と言っている人がいたら「怖がらなくてもいいよ」ではなくて「ひと休みしてね」って声かけてあげてください。ここで疑問、じゃあ「怖い」ときはなんて言うのか。北海道のみなさんが恐怖を感じたときは「おっかない」を使うそうです。怖そうな人に追いかけられて疲れた時は「おっかない人に追いかけられてこわい」…。

第14位:ぼける(野菜や果物の新鮮味が落ちて、歯ごたえが失われた状態)(353票)

お笑い用語ではありません。食べ物にまつわる北海道の方言です。リンゴが古くなってしまったりすると「リンゴがぼける」ってことになりますが、別にリンゴが面白いことを言うわけではありません。ちなみにぼけてるリンゴのことを、ぼけリンゴなんて呼ぶそうです。ちょっとかわいそうなリンゴ。野菜や果物のフレッシュさが失われて、しなびたり味が落ちたりした状態を表現した「ぼける」、なんとなくニュアンスは伝わってきますね。

第15位:いずい(都合が悪い、違和感がある)(352票)

「その日の朝は別の予定があってちょっといずい」(=予定があってちょっと都合が悪い)、「ゴミが入ってしまったみたいで目がいずい」(=目に違和感がある)…、こんな感じで「完全に悪いという状態ではないけど、なんとなく不快だったり都合が悪かったりする状態」を北海道では「いずい」と言います。そもそも「都合が悪い」と「(目などに)違和感がある」って、標準語であれば全く別のワードが使われそうな気がしますが、北海道の「いずい」はわりと幅広くフォローしてるんです。便利な方言ですね。

第16位:なまら(とても)(320票)

意味がわからない北海道の方言ランキングではありますが、北海道弁を代表するワードのひとつとしてこの「なまら」は聞いたことがあるっていう方もいるんじゃないでしょうか。英語でいうと「very」ですね。「とても」「非常に」みたいな形容詞。しかし、ただ北海道の方言といっても、世代によって日常的に使うかどうかは異なるようです。「なまら」っていう柔らかい語感の言葉が強調語っていう違和感も面白いですね。

第17位:めっぱ(ものもらい)(307票)

「ものもらい」も全国各地で呼称が変わる言葉ですね。関東を中心に「ものもらい」、関西では「めばちこ」が主流、四国では「めいぼ」と呼ぶ人が多く、北海道では「めっぱ」なんですね。他にも「めんぼ」「めもらい」などなど郷土色豊かなものもらいさん。ローカル度が強すぎるので、別のものもらい文化圏に入ってしまうと全く通じない言葉になってしまうみたい。それだけ日本には方言の多様性があるってことなんですね。

第18位:おっちゃんこ(座る、おすわり)(285票)

子どもやワンコに「おとなしく座っていなさい」という意味合いでかけるときに「おっちゃんこしなさい」なんて使われる言葉。北海道のかわいい方言のひとつですね。親に言われてちゃんとおっちゃんこしている子ども、なんとなくイメージできちゃいます。ちなみに、関東では「えんこしなさい」、関西では「おっちんしなさい」のように全国各地で「座りなさい」にはさまざまな言い方があるようです。商談でお見えになったお取引先の部長に「おっちゃんこしてください」は使いません。

第19位:わや(めちゃくちゃ)(265票)

トゥーマッチな状態を表す北海道の方言が「わや」。「雪が、わや降っている」=たくさん降っている、とか「雪が解けて道が、わや」=道の状態がひどい、のようにめちゃくちゃな感じを表す言葉です。ニュアンスとしては今の「ヤバい」にも通じるところがありそう。この「わや」っていう言葉、実は関西弁でもほぼ同義で使われることがあって、北海道弁の「わや」のルーツという説も。関西では年配の方しか使わなくなった言葉ですが、北海道では現役のようですね。

第20位:まかす(こぼす、ひっくり返す)(262票)

「任す」?「負かす」?どうやら違うようですね。液体のものをこぼしたり、ひっくり返してしまったりすることを北海道の方言で「まかす」といいます。「撒かす」っていう漢字が当てられるそうで、こう書くとなんとなくイメージできますね。撒き散らしてしまうイメージ。「そんなにたくさん入れて、まかすんでないよ(こぼさないでね)」とか「つまずいて、まかすところだった(こぼしてしまいそうだった)」こんなイメージで使われる言葉です。

道民以外には意味がわからない北海道の方言ランキングTOP20!

聞いたことのない方言についていろいろとイメージを膨らませることって楽しいですよね。北海道にもたくさんのユニークな方言がありましたね!
以上、全年代の男女(性別回答しないを含む)13,670名が選んだ「道民以外には意味がわからない北海道の方言ランキング」でした。あなたが思う意味のわからない北海道の方言はランクインしていましたか?

編集者:畑中
調査方法:株式会社CMサイトが行ったインターネットリサーチ結果を集計。
有効回答者数:全年代の男女(性別回答しないを含む)13,670名
調査日:2021年4月18日

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