意味がむずかしい「野球用語」ランキング

今回はウェブアンケートにて総勢10,769名に調査した<意味がむずかしい「野球用語」ランキング>を発表します。スポーツの中でもむずかしい用語が多いのは野球ではないでしょうか。もともとルールがややこしい上に、メジャー発の用語や和製英語もあります。しかし知っていれば野球の見方が広がります。これから紹介する野球用語をあなたはいくつご存じですか?覚えて少しでも楽しく観戦できれば幸いです。さっそくランキングをチェック!

意味がむずかしい「野球用語」ランキング
TOP10
  • 1位OPS(打者を評価する指標の一つ。出塁率と長打率を足して算出) (980票)
  • 2位コリジョンルール(本塁での衝突を防止する規則) (689票)
  • 3位サイレント・トリートメント(本塁打を放った選手がベンチに戻ってきた際、何事もなかったように振る舞い、少し時間が経ってから祝福すること) (603票)
  • 4位フレーミング(判定が微妙なボールをストライクに見せる捕手の捕球技術) (585票)
  • 5位扇風機(一発当たればホームランだが振り回して三振の多い打者) (564票)
  • 6位インフィールドフライ(無死か一死でランナーが一、二塁または満塁の時に打者が打ち上げた内野フライで打者がアウトを宣告されるルール) (431票)
  • 7位タコ(無安打に終わること。3打数無安打なら3タコ) (381票)
  • 8位ディレードスチール(投手が投球動作をしていない時にスタートを切る盗塁) (362票)
  • 9位クロスファイヤー(投手が利き腕の対角線に投げるストレート。主に左投手が右打者の内角に投げるボール) (339票)
  • 10位トミー・ジョン手術(ヒジの腱や靭帯の損傷、断裂に対する手術) (336票)

ランキングの集計方法

調査方法:株式会社CMサイトがインターネットリサーチした<意味がむずかしい「野球用語」ランキング>のアンケート結果を集計。
※有効回答者数:全年代の男女(性別回答しないを含む)10,769名/調査日:2023年5月26日

目次

第1位:OPS(打者を評価する指標の一つ。出塁率と長打率を足して算出)(980票)

  • ほとんどわかるが、これは知らなかった
  • 色々な指標や数値があって難しい…
  • 言葉はどれもむずかしいが、見るのは楽しい
  • OPSという言葉がよく出てくるなと思っていたのですが、やっと意味が解りました

シーズン歴代最高は王貞治さんの1.295!1位は「OPS」!

「On-base plus slugging」の略で打撃指標数と訳され、オーピーエスまたはオプスと呼ばれます。セイバーメトリクス(野球をデータ分析する手法)の一つで、打者の能力を示す指標。出塁率と長打率を足して算出され、元読売ジャイアンツの王貞治さんが記録した1974年の歴代シーズン最高OPSは、出塁率.534+長打率.761=OPS1.295ということになります。走塁の要素が入っていないので足が速いアベレージヒッターには不利な指標です。1.00を超えれば、かなり優秀な打者ということになります。近年、重要視されている指標で、これからタイトルになるかもしれませんね。

第2位:コリジョンルール(本塁での衝突を防止する規則)(689票)

  • 専門用語を知るとまた野球が楽しくなる
  • 判断も難しい!
  • このルールは知らなかったが怪我をしないように考えられていて良いと思う

おかげで故障者が減りました!2位は「コリジョンルール」!

コリジョン(Collision)とは日本語で衝突のこと。本塁での衝突を防ぐルールです。接触プレーで負傷者が続出したために導入されました。得点しようとした走者が最初から捕手に衝突しようとしたり、捕手がまさに得点しようとしている走者の走路をふさいだりブロックしたりしたと審判が判断した場合に適用されます。今では考えられませんが、このルールが導入される前のプロ野球では走者が捕手に体当たりするのは当たり前でした。おかげで故障者は減ったでしょう。

第3位:サイレント・トリートメント(本塁打を放った選手がベンチに戻ってきた際、何事もなかったように振る舞い、少し時間が経ってから祝福すること)(603票)

  • 日本のプロ野球では見たことがないかも?
  • 大谷選手が最初のホームランの時にやられたのは覚えてる!
  • ドキッとしちゃうよ!

無視から祝福へギャップが大きい儀式!3位は「サイレント・トリートメント」!

本塁打を放った選手などに対しわざと無視した態度を取り、その後手荒い祝福をすること。ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手がメジャー1号の際、この洗礼を受けました。大谷選手は一人でハイタッチをするような仕草をした後、一人の選手に背後から抱きつくキュートなリアクションを取り、当時話題になりました。ミネソタ・ツインズの前田健太選手もロサンゼルス・ドジャース時代、投手ながら1号を放ち経験しています。元北海道日本ハムファイターズの杉谷拳士さんは、左右両打席本塁打をマークし「サイレント・サイレント」つまり最後まで無視されて、笑いを誘っていました。

第4位:フレーミング(判定が微妙なボールをストライクに見せる捕手の捕球技術)(585票)

4位は「フレーミング」!

  • 捕手も技術が大変だな!と、思います
  • キャッチャーって本当に要なんですね
  • へえ!面白い

判定が微妙なボールをストライクに見せる捕球技術。ミットをわずかに動かしてボールをストライクに見せる技術と、ミットをなるべく動かさず捕球しストライクをボールと判定されない技術の2つの解釈があります。元阪神タイガースの左腕・江夏豊さんは、当時は球速に押されるとミットが動いてしまっていた捕手・田淵幸一さんを、年上にもかかわらず「動かすな」と叱ったといいます。50年以上前のフレーミング秘話です。

第5位:扇風機(一発当たればホームランだが振り回して三振の多い打者)(564票)

5位は「扇風機」!

  • 成る程ね。回るからなのね
  • 知らない用語は色々ありますが、面白いですね
  • 面白いけど、ちょっとヒドイ!

球場のベンチに設置してある扇風機…ではなくて、バットに当たれば特大ホームランだけどなかなか当たらない、ブンブン振り回す三振の多い打者のこと。特に三振が多いと大型扇風機なんて言われたりする、なるべく呼ばれたくない野球用語です。

第6位:インフィールドフライ(無死か一死でランナーが一、二塁または満塁の時に打者が打ち上げた内野フライで打者がアウトを宣告されるルール)(431票)

6位は「インフィールドフライ」!

  • 野球は奥深いなぁ
  • プロ野球は好きだけど、野球中継でよく出てくるこの言葉は分からなかった
  • なるほどね。説明されてもなお、難しい!

これを知っていれば「野球通だね」といわれる用語です。内野フライが打ち上げられた際、アウトが宣告されるルール。守備側の選手がわざと落として併殺にすることを防ぐことが目的です。ただややこしいルールで、プロ野球でもきちんと理解できていない選手がおり、2015年の広島東洋カープ×読売ジャイアンツ戦では「サヨナラインフィールドフライ」となり、見ている人も「?」となったことがありました。

第7位:タコ(無安打に終わること。3打数無安打なら3タコ)(381票)

7位は「タコ」!

  • そうなんだ!はじめて知った
  • ビジネス用語だと思ってました!
  • 意味が結びつかなくて難しい

打者が試合でノーヒットだった場合に使う言葉。3打席ノーヒットなら3タコ、4打席ノーヒットなら4タコといった具合です。投手に手玉に取られ骨抜きにされたことから、タコというようになったという説が有力です。ゲン担ぎでタコを食べない野手もいるといわれています。素振りなどで手にできる「タコ」も野球でよく使われます。

第8位:ディレードスチール(投手が投球動作をしていない時にスタートを切る盗塁)(362票)

8位は「ディレードスチール」!

  • え?どういうこと?反則じゃないの?
  • 知らなかった~
  • 意味を勘違いし続けていた。難しい

投球動作に入った時にスタートを切るのが通常の盗塁ですが、投手がセットポジションの時や捕手にボールが届いてからスタートを切るのがディレードスチール。スタートを遅らせる(delay)盗塁です。スキを突く作戦ですので、決まれば相手チームにダメージを与えられます。現役選手では千葉ロッテマリーンズの和田康士朗選手が名手です。

第9位:クロスファイヤー(投手が利き腕の対角線に投げるストレート。主に左投手が右打者の内角に投げるボール)(339票)

9位は「クロスファイヤー」!

  • 魔法みたいだな
  • 野球は見るがこれは聞いた事が無かった…
  • 宮部みゆきの小説のタイトルみたい

ボールの軌道がホームベースにクロス(交差)する投球。投手の利き腕とは対角線のコースに投げ込む投球です。角度がつくため非常に打たれにくい球種ですが、一つ間違えると長打を打たれる危険性も高くなる傾向があります。2メートル超の長身から投げ込む、メジャーリーグ伝説の投手ランディ・ジョンソンさんのクロスファイヤーは絶品といわれました。

第10位:トミー・ジョン手術(ヒジの腱や靭帯の損傷、断裂に対する手術)(336票)

10位は「トミー・ジョン手術」!

  • よく聞くけどそういうことだったのか
  • 選手にケガはつきものだが、手術の名前まで決まっているなんて、驚いたからです
  • 人の名前なので一瞬なんのことかと思った

アメリカの整形外科医フランク・ジョーブ博士によって考案された、ヒジの内側側副靭帯を修復する手術。初めて手術を受けた投手の名前から名付けられたもので、米俳優のトミー・リー・ジョーンズさんとは関係ありません。大谷翔平選手、ダルビッシュ有選手、松坂大輔さんなど多くの投手が手術を受けています。

意味がむずかしい「野球用語」ランキングベスト10

以上、全年代の男女(性別回答しないを含む)10,769名が選んだ<意味がむずかしい「野球用語」ランキング>でした。

編集者:
調査方法:株式会社CMサイトが行ったインターネットリサーチ結果を集計。
有効回答者数:全年代の男女(性別回答しないを含む)10,769名
調査日:2023年5月26日

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