今回はウェブアンケートにて総勢10,040名に調査した<関西弁!意味が難しい「関西の方言」ランキング【動詞編Part2】>を発表します。「これ、なおしといて」と言われたらどうする?「味がしゅむ」ってどんな意味?気になる方はさっそくランキングをチェック!
TOP10
- 1位いんでる(終わっている) (1,917票)
- 2位いきる/いちびる(調子に乗る) (1,054票)
- 3位しゅむ(しみこむ) (1,035票)
- 4位よばれよ(ごちそうになろう) (564票)
- 5位ほる/ほかす(捨てる) (510票)
- 6位つめる(挟む) (490票)
- 7位なおす(片付ける) (485票)
- 8位さらす(する) (478票)
- 9位どっか行った(物をなくした) (417票)
- 10位のうなる(無くなる) (392票)
ランキングの集計方法
調査方法:株式会社CMサイトがインターネットリサーチした<関西弁!意味が難しい「関西の方言」ランキング【動詞編Part2】>のアンケート結果を集計。
※有効回答者数:全年代の男女(性別回答しないを含む)10,040名/調査日:2024年2月20日
第1位:いんでる(終わっている)(1,917票)
- 地方によっては帰る事と勘違いされそう
- 聞いたことがなかったです。これは通じないわ〜
- 祖母がよく使っていた
何かが出るわけではありません!1位は「いんでる(終わっている)」!
「いんでる」は何かが出そうな言葉に思えますが、「終わっている」や「腐っている」といった意味の方言。主に大阪府南西部の泉州地域で使われています。テストで予想が外れたとき、機械が壊れたとき、買った野菜にカビが生えていたとき、そんな切ない状況で「いんでる」は使われます!
第2位:いきる/いちびる(調子に乗る)(1,054票)
- 『生きる』かと思った
- 最近ちまたで『アイツイキっている』という言葉を聞くのですが、調子に乗るという意味だったのですね。なるほど
- 何処からこの言葉が生まれたのか不思議です
“生きる”とは関係ありません!2位は「いきる/いちびる(調子に乗る)」!
「いきる」や「いちびる」は「調子に乗る」という意味の方言です。「いきる」の語源は、「粋であるかのようにふるまう」といった意味の「粋がる」で、「いちびる」の語源は「市場のせりで騒がしい」ことを表す「いちぶる」からきているようです。関西で子どもの頃やんちゃだった方は「いきるな」や「いちびるな」といった注意を受けたことがあるかもしれませんね!
第3位:しゅむ(しみこむ)(1,035票)
- しゅむは短縮語なのかな~
- 初めて知りました
- 言われても、絶対わからない
関西人にとってはハッピーな響き?! 3位は「しゅむ(しみこむ)」!
「しみこむ」を意味する方言「しゅむ」。「しみこんでいる」は「しゅんでる」といい、関西弁を知る人は、「この大根、出汁がようしゅんでる(この大根、出汁がよくしみこんでいる)」と聞くだけで、味を想像して幸せな気持ちになります。聞きなれないと不思議な呪文のように思えるかもしれませんね!
第4位:よばれよ(ごちそうになろう)(564票)
4位は「よばれよ(ごちそうになろう)」!
- 優しげな言い方です
- 『秘密のケンミンSHOW極』でよく聞く
「ごちそうになろう」という意味の方言「よばれよ」。この方言を知らないと、「さっきもらったお菓子、よばれよ」と言われた際も、「お菓子に呼ばれる?どういうこと?」と思ってしまうかもしれませんね。実際は「さっきもらったお菓子をごちそうになろう」という意味です!
第5位:ほる/ほかす(捨てる)(510票)
5位は「ほる/ほかす(捨てる)」!
- 『ほる』と聞くと『掘る』が思い浮かぶから
- 上司から『ホレ』と言われ書類をゴミ箱に捨てたのを見て驚いた
「ほる」や「ほかす」は「捨てる」を意味する方言です。関西弁を知らないと、「掘る」や「保管する」と聞き間違えることも。「それ、ほっといて」と言われて、「干渉しないで」という意味かと思ってそのままにしていたら、実は「捨てておいて」という意味だった、というすれ違いもありそうです!
第6位:つめる(挟む)(490票)
6位は「つめる(挟む)」!
- 自分自身は関西人ですが、これは分かりませんでした
「挟む」を意味する方言「つめる」。「箱などの容器に物をいっぱいに入れる」という意味の「詰める」や、「物を重ねて置く」ことができるという意味の「積める」などを想像する方も多いかもしれませんね。関西ではドアに指を挟んだ時は「指をつめた」といい、バスなどの扉付近に「指づめ注意」のステッカーが貼ってあることも!
第7位:なおす(片付ける)(485票)
7位は「なおす(片付ける)」!
- 『これなおしてんか』といわれて、どこが壊れてるのかと見てしまった
「なおす」は「片付ける」を意味する方言です。関西弁で「これ、なおしといて」と言われたとき、「なおす」を「修理する」という意味で使っている地域の方は驚きますね。その逆で、「この書類なおしといて」と言われた関西の方が修正せずに片付けた、という場面もありそうです!
第8位:さらす(する)(478票)
8位は「さらす(する)」!
- 『さらす』は全国的に怖い印象があるけど、関西ではごく普通に言われてますからね
主に大阪府東部の河内地方で使われている、「する」を意味する方言「さらす」。これは、「放置する」や「人目につくように置く」ことを意味する「晒す」ではありません。「なにをしているんですか?」という意味の「なにさらしとんねん」は、時に困惑、時に怒りを込めて使われます!
第9位:どっか行った(物をなくした)(417票)
9位は「どっか行った(物をなくした)」!
- 関西人ですが、これが関西弁だとは思いもしませんでした!たしかに、他人事のように『どっか行った』という表現は関西人っぽくはありますね
「物をなくした」を意味する方言「どっか行った」。方言を知らない人には、自分がなくしたのではなく、あくまで「物」が「どっか行った」という言い方は、怒られてしまいそうです。けれど、「物」自体に意思があり、動いているかのような表現は面白く、「物」が見つかった際の言葉も「物が出てきた」というのもユーモアがあって楽しいですね!
第10位:のうなる(無くなる)(392票)
10位は「のうなる(無くなる)」!
「無くなる」を意味する方言「のうなる」。「無くなる」の「く」が、発音しやすくするための現象・ウ音便によって「う」の音になったものです。したがって、「唸る」などとはまったく関係ありません!
関西弁!意味が難しい「関西の方言」ランキング【動詞編Part2】ベスト10
以上、全年代の男女(性別回答しないを含む)10,040名が選んだ<関西弁!意味が難しい「関西の方言」ランキング【動詞編Part2】>でした。
有効回答者数:全年代の男女(性別回答しないを含む)10,040名
調査日:2024年2月20日