現在おおまかに50歳以上の方は、青春時代にバブル景気を経験した世代。好景気でちょっとテンション高めの世の中に、ちょっと浮ついた流行語も生まれたりして、なんだか楽しい時代でしたね。
そんな流行語もブームが過ぎ去ると「死語」なんて呼ばれてしまう悲しい宿命。ということで、バブル世代を楽しませ、心踊らせた当時の流行語、今では死語なんて言われちゃうワードのランキングです。ぜひご覧ください!
TOP20一覧
- 1位アッシーくん・メッシーくん (430票)
- 2位ワンレンボディコン (303票)
- 3位ナウい (205票)
- 4位オバタリアン (135票)
- 5位ハウスマヌカン (94票)
- 6位3高 (92票)
- 7位チョベリバ・チョベリグ (91票)
- 8位だっちゅーの (90票)
- 9位24時間タタカエマスカ (71票)
- 10位朝シャン (57票)
- 11位おっはー (55票)
- 12位〜してちょんまげ (48票)
- 13位バッチグー (47票)
- 14位しょうゆ顔・ソース顔 (46票)
- 15位マンモスうれぴー・いただきマンモス (45票)
- 16位おったまげー (44票)
- 17位オヤジギャル (39票)
- 18位マブい (31票)※同率
- 18位ルンルン (31票)※同率
- 20位プッツン (30票)
ランキングの集計方法
調査方法:株式会社CMサイトがインターネットリサーチした<マブい!バブル世代の選んだ青春の死語ランキング>のアンケート結果を集計。
※有効回答者数:50代以上の男女(性別回答しないを含む)2,243名/調査日:2021年11月13日
第1位:アッシーくん・メッシーくん(430票)
- 電話1本で駆けつけてくれるのは嬉しかったです
- まさにバブル期を象徴する流行語
- アッシー、メッシー、ミツグくん…なつかしいね
お金が尽き、言葉の寿命も尽きた!1位はアッシーくん・メッシーくん!
ワンレンボディコン女性がお立ち台で踊り疲れた後に、自宅まで車を走らせるよう命じる相手がアッシーくん、小腹が空いて食事をねだる相手がメッシーくん、構図としてはこんな感じですね。
アッシーくんの車はドイツ車の3シリーズあたり、メッシーくんが連れて行ってくれるのはファミレスじゃなくてパスタ1皿が2000円のイタ飯。バブル崩壊によって彼らの財力が尽きたのと同時に、アッシーくん・メッシーくんという言葉の命も尽きて死語に。
本ランキングすべての死語を並べてみると、バブルを謳歌したのは実は女性なんじゃないかとも思えてきますね。
第2位:ワンレンボディコン(303票)
- これに赤い口紅ですよね
- 普通のOLでもボディコン着て出勤してた
- ワンレン・ソバージュ・トサカ&すだれ前髪
バブル時代のスタイルアイコン!2位はワンレンボディコン!
前髪から後ろの髪まで同じ長さで切りそろえたヘアスタイル「ワンレングス(one length)」。略して「ワンレン」。死語というわけでもなく、今でもヘアサロンなどでは普通に使われていますよね。
またボディラインを強調したファッション「ボディコンシャス」、略して「ボディコン」はバブル時代を象徴する女性ファッションとして有名。
それぞれヘアスタイルとファッションを表す別々の言葉ですが、ひとつの言葉として連なった途端にフワフワの羽でできた扇(通称:ジュリ扇)を持って踊りだす女性が脳内に現れるのはなぜ?
第3位:ナウい(205票)
- ナウい、言ってましたね(笑)
- 最近使ったらダサいと言われた
- The死語
旬の短さはこのワードの宿命!3位はナウい!
「現代的」とか「流行している」みたいな意味合いの形容詞。「NOW+い」でナウい。
1980年代の広告業界あたりから聞こえてきたとも言われるこの言葉は、軽薄短小なんてことがもてはやされた時代の空気をうまく表していますね。
あと「ナウい」っていう言葉の宿命かも知れませんが、流行が広がっていく過程で早々に消費されちゃった感じで、わりと早い時期から死語扱いされていました。「ナウい」は急速に「ナウくない」になっていっちゃった感じです。
第4位:オバタリアン(135票)
- 久しぶりに聞いた
- よく使ったのにすっかり忘れていた
- 昔は特集番組があったような気がします
身近なホラー扱いされていました!4位はオバタリアン!
もともとは堀田かつひこさんの漫画のタイトルで、ホラー映画「バタリアン」と「おばさん」を掛け合わせた造語。そこから派生して、「おばさん」というワードにつきまとうちょっとネガティブなイメージや、厚顔無恥な行動様式などなどを総じて、「おばさん」ホラーのような畏怖すべき存在として扱われていたんです。1989年の流行語、いつしかオバタリアンは死語となり、今の時代的にはイジリの度が過ぎちゃってる感じでちょっとアウトになっちゃいましたね。
第5位:ハウスマヌカン(94票)
- 今は意味さえ分からない人が多いと思う
- 良く聞く言葉だった、懐かしい
- 歌まであった記憶がある
当時は花形職業でした!5位はハウスマヌカン!
ファッションブランドのショップでマヌカン(フランス語でモデル)として最新コレクションを身にまとい、顧客向けに自社ブランド商品の着こなしを提案したり販売する職業…要するに、アパレル店舗の販売員さんのことです!日本人デザイナーが数多く世界で活躍し始めた当時、フランス語風の小洒落たネーミングで花形職業となっていたんです。マヌカンに「ハウス」を付けたのは日本での造語。「夜霧のハウスマヌカン」という販売員さんの悲哀を歌った曲もヒットしましたが、DCブランドブームが下火になると同時にこの言葉も死語に…。
第6位:3高(92票)
- なぜ三高にあんなにこだわる人がいたのかわからない
- 高身長高学歴高収入…望みが高すぎる!あの時代はそれが普通だったのか~
- 今や、働けたら◎
言葉としては廃れましたが現実は如何に!6位は3高!
バブル景気華やかなりし1980年代後半、女性が結婚相手の男性に求めた「高身長」「高学歴」「高収入」という3つの高いハードル、これらを称して「3高」と呼んだわけですが、これぞバブリーみたいな流行語のひとつですね。いやいや結婚って背の高さや大学の名前やお金じゃないですよね…って言いたいところですが、果たしてその後の結婚事情は如何に。たしかに「3高」は死語になりましたが、やっぱりハイスペック志向って多少は残っていたりして、時代は変わっても「委細不問」ってことにはならないのが世の常でしょうか…。
第7位:チョベリバ・チョベリグ(91票)
- 流行が過ぎても使い続けていた人がいた
- 90年代に流行ったかな
- 今でいうJK文化。当時でいうところのギャル語
ギャルと経済が結びついていた時代!7位はチョベリバ・チョベリグ!
チョベリバ=超ベリーバッド(very bad)、チョベリグ=超ベリーグッド(very good)、「悪いこと・モノ/良いこと・モノ」の最高レベルを表した言葉で、当時のハイティーンから20代くらいの女性(っていうか、ギャル)がよく使っていましたね。言葉の意味合いとしてはバッドとグッドの最高レベルなんですけど、実際にはごく普通レベルの「悪い/良い」にも使われる頻出ワードでした。この言葉が流行った90年代って確実にギャルたちが経済の一部を回していたし、ギャルブームの落ち着きと共にこの言葉も死語に。
第8位:だっちゅーの(90票)
- 流行ったよね~
- 懐かしいねぇ
- 子どもも言ってたなあ
今の時代では流行しなかったかも?!8位はだっちゅーの!
お笑いコンビでグラビアアイドルでもあった女性2人組、パイレーツのテッパンギャグ「だっちゅーの!」。ネタの内容はほどほどに、最後に腕を寄せて膝に手を置き「だっちゅーの!」を繰り出せば、なぜか笑えたんですよね。当時の人気ネタ番組「タモリのボキャブラ天国」のコンパクトなサイズ感にすごくマッチしてたのも人気爆発の要因。ただ今の時代や社会にはマッチしづらそうだなあ。
第9位:24時間タタカエマスカ(71票)
- 現在からは考えられない働き方だった。バブル時代の価値観の象徴のように感じる
- 私も『バブル景気』に恩恵を受けた世代なのですが、当時『寝ない自慢』が流行してまして『昨日3時間しか寝てないよ』とか『朝まで企画書書いていたから会社に泊まっちゃった』とか言い争ってたものでした。時任三郎さんの『勇気のしるし』というリゲインのCMソングも流行してまして、デスクの上には栄養ドリンクの空きびんを綺麗に並べて自慢していた同僚もいました
- あの頃は遊びもしたけれど、本当に長時間働いたな!よく身体が持ったもんだ!
いろいろとハイパーでしたね、あの時代!9位は24時間タタカエマスカ!
仕事も遊びもとにかくパワフルじゃないとダメだったんです、バブル期って。栄養ドリンク「リゲイン」のCMソング「勇気のしるし」で表現されたのは辣腕ビジネスマン、「24時間タタカエマスカ」の名文句で煽ったのはCMキャラの時任三郎さん。ランキングTOP10入りするほどの大ヒットとなったこのCMソングは、群雄割拠の栄養ドリンク業界にあって、一躍「リゲイン」を人気商品に押し上げました。時は流れ、「働き方改革」が唱えられ「ていねいな暮らし」が望まれる今、言葉としてもライフスタイルとしても死語になっちゃいましたね。
第10位:朝シャン(57票)
- 学生から若い大人までよく使われていました
- 80年代前半から使われ始めましたね
- この言葉は、バブル時代を象徴する言葉の一つだと思います
ブームが過ぎて普通のことになった!10位は朝シャン!
夜のお風呂で髪を洗うっていうのが概ね1970年代までの生活習慣でしたが、80年代に入り、朝ごはんの時間を節約してでもシャンプーし始めた高校生女子の動きに呼応しTOTOがシャワー付きの洗面台を発売。さらに資生堂が朝専用シャンプー「モーニングフレッシュ」を発売したことで一気に朝シャン習慣が広がりました。「朝シャン」で1987年の新語・流行語大賞の表現賞を受賞したのも資生堂だったんですよ。ブームが廃れて死語になったというよりも、朝シャンがごく普通のことになったってことですね。
第11位:おっはー(55票)
- そういえば、おっはーって言う人、今の時代ではいませんよね
- まわりのみんな言ってました
- よく使ってたから
オリジナルはテレビ東京系の子ども番組「おはスタ」で司会者が朝の挨拶として使っていた言葉、これを香取慎吾さんがちゃんと許諾を得てフジテレビ系の「サタ☆スマ」で使い始めたことがきっかけで大ブームになったんです。「慎吾ママ」というお母さんキャラの香取さん/両方の手のひらを見せて突き出す振り付け/そして元気よく「おっはー!」、キャラとアクションとキャッチフレーズが1つのパッケージとなって、特に子どもたちを中心に大流行しました。死語とは言え、今でも子どもたちにはウケそうですよね。
第12位:〜してちょんまげ(48票)
- 当時は楽しく使ってたけど、今は合わないかな
- バブル時代によく使った言葉です
- よく使います
「許してちょんまげ」っていうとんねるず木梨憲武さんのギャグがルーツと言われる「〜してちょんまげ」。「してちょうだい」の語尾をもじったベタなダジャレなわけですけど、木梨さんの「ちょんまげ」には独特の洗練されたおかしみがあったんですよねぇ。当時のとんねるず、そして木梨さんからは「時代を操っている感」が満ち溢れていて、だからこそみんなが真似をしたんです。ただのオヤジギャグがとんねるずによってオシャレキーワード化されてしまった感じ。バブル期を代表するギャグ系死語の1つです。
第13位:バッチグー(47票)
- バッチグーって、当時もおじさんやおばさんが言うイメージ
- 最も身近な死語かも
- 今でもたまに聞く!
「バッチリ」と「グッド」が合体して「バッチグー」。フジテレビ系「クイズ!年の差なんて」に出演していたバラドル(この言葉もわりと死語)の森口博子さんが使い始めたと言われています。「万事オッケー」みたいな意味合いのこの言葉、キャッチーな語感や日常会話での使い勝手の良さもあって瞬く間に全国へ広がっていきました。しかしながらブームはいつか廃れていくもの、今や「会話でバッチグーを使う人」=「わりと年配」と踏み絵のようにされてしまうこともあるメジャー死語ですが、それは大ブームを巻き起こした証です!
第14位:しょうゆ顔・ソース顔(46票)
- 今も使うよね?
- 芸能人たちもよく言ってた
- しょうゆ顔・ソース顔はファッション雑誌でもよく使われていた記憶がある
あっさりすっきりした顔立ちを称して「しょうゆ顔」、対してはっきり濃い目の顔立ちを「ソース顔」。当時のしょうゆ顔代表格と言えばヒガシ、対抗軸としてニッキがソース顔なんて言われました。カッチャンもどちらかと言えばソース顔系…って、少年隊の話ですけど伝わってますか…笑(順に東山紀之さん、錦織一清さん、植草克秀さん)。他にもモデル界から風間トオルさん(しょうゆ顔)、阿部寛さん(ソース顔)が例に挙げられたりしましたね。しょうゆ顔・ソース顔はいつしか死語となり、現在は塩顔・酢顔なんかもトレンド!
第15位:マンモスうれぴー・いただきマンモス(45票)
- あの当時よく流行ったよね。誰もが言ってたよね
- 自分でもさんざん言ってやめられず困った思い出がある
- のりぴー語、流行ったよね~
1987年歌手デビューの酒井法子さん(愛称:のりピー)が生み出した…というかアイドル・酒井さんから自然に溢れ出てきちゃったファンタジック言語ワールド「のりピー語」。マンモスうれぴーやいただきマンモスはそのごく一部ですね。ちなみに前者のマンモスは「とても、非常に」という意味合い、後者は「いただき・マス」の語尾が変化したもので、当時ののりピーファンたる者、この同音異義語など容易に理解できたものです。大人の歌手へと成長していくにつれて、創始者自ら死語に導いていった珍種の言葉。
第16位:おったまげー(44票)
- 平野ノラの影響で最近も使う
- 懐かしい!
- たまに使いますね
完全に死語として成仏していたはずの「おったまげー」が、バブルカルチャーの伝道師・平野ノラさんによって「死語の世界」から現世に召喚されてきたって感じでしょうか。たまげる=非常に驚くという言葉の最上級として使われていた言葉なんですけど、特定の有名人が使っていたとか、テレビや歌の世界からピックアップされたとか、そんな明確な出所があるわけでもなく、バブル期におけるパリピ的なみなさんから自然発生的に広がっていった言葉なんです。過ぎ去った時代の「ノリ」がうまく表現された良質な死語ですね。
第17位:オヤジギャル(39票)
- 最近聞かなくなったなぁ~
- 自分がよく言われてました
- あったねー、そんな言葉が
1989年、雑誌「SPA!」での連載が始まった中尊寺ゆつこさんの漫画「スイートスポット」で、おじさん的趣味や志向でオヤジ化したOLを「オヤジギャル」と称したのが由来と言われています。バブルを謳歌し、ゴルフ・カラオケ・競馬・温泉などを愛し、たまった疲労を栄養ドリンクで癒やすOLって、漫画の世界だけの面白キャラではなく、リアルの世界でもごく普通の存在でした。「オヤジギャル」は死語となりましたが「ゴルフ女子」や「ウマ女」に姿を変えて現在もお元気です!
第18位:マブい(31票)※同率
- 『あの子マブい』はちょっとした女の子にでも使われた
- 死語なの!?
- 昔は良く使ってました
横浜銀蝿とか紅麗威甦(ぐりーす、読めます?)などが好きだった人、つまりツッパリ(これも最近言わないか…)、要するにヤンキー系の主にお兄さんたちが使っていた言葉。美しい容姿の女性を指して「マブい女(スケ)」なんて言ってました。ガリ勉くん(これも死語)が好意を寄せる女の子に対して使う言葉では決してなかったですね。ヤンキー系のみなさんのカルチャーって独特の言語感覚や文字遣い(漢字が好き)だったりして妙に気になっちゃいます。マブいと同義語で「ハクい」という言葉もありましたね。
第18位:ルンルン(31票)※同率
- あの時代はみんな浮かれていた
- 今でも使ってもいいと思う
- バブルのノーテンキな感じにあってた
上機嫌で楽しい雰囲気を表した擬態語「ルンルン」。80年代の浮かれ気分をカタカナ4文字にうま〜く乗っけた言葉ですよね。1979年から1年間放映されたTVアニメ「花の子ルンルン」がその語源というのが有力説。だからというわけでもないんですけど、花柄にフリルフリフリみたいなガーリーファッション(代表的ブランド:ピンクハウス)に身を包んだ女の子がルンルンのど真ん中でした。一方で流行していた黒尽くめモード系のカラス族(これも死語)にルンルンムードはあまり漂っていませんでしたね。
第20位:プッツン(30票)
- 今はキレる、かな?
- メロスはプッツンした、ってツイート流行りましたね(笑)Twitterもない当時、普通に使ってたんですよ
- 今でも『プッツンしそう』とか使っちゃう
1986年の新語・流行語大賞で流行語部門・大衆賞に選ばれたこの「プッツン」という言葉、若かりし片岡鶴太郎さんがまだ画家でもヨギーでもなく、ピュア芸人として飛ばしまくっていた頃のネタが由来ですね。「プッ」と「ツン」のあいだにちょっとしたタメが入るのがポイント。語感から「怒る」とか「キレる」みたいな意味をイメージしてしまいそうですが、流行当時はちょっとエキセントリックな人っていうか「不思議ちゃん」みたいな天衣無縫系の人をすこ〜し揶揄したようなニュアンスで使われていて、そんな意味でも現在は死語。
マブい!バブル世代の選んだ青春の死語ランキングTOP20!
そもそも死語って一度は流行した言葉、それぞれのワードにいろんな思い出が詰まってる方も多いのではないでしょうか。
以上、50代以上の男女(性別回答しないを含む)2,243名が選んだ「マブい!バブル世代の選んだ青春の死語ランキング」でした。あなたが印象に残っているバブル期の流行語はランクインしていましたか?
有効回答者数:50代以上の男女(性別回答しないを含む)2,243名
調査日:2021年11月13日