今回はウェブアンケートにて総勢8,876名に調査した<秋田弁!意味が難しい「秋田の方言」ランキングPart2>を発表します。秋田弁は大まかには県北、中央、県南の3つの地域に分かれて使われています。さらに年代によっても使う言葉は変化しているので、同じ県民でも知らない方言がいっぱい!「へばな」は何の挨拶?激辛な食べ物「ぼだっこ」って?「やばちぃ」ってどんな状態?気になる方はさっそくランキングをチェック!
TOP10
- 1位ぼだっこ(塩漬けの鮭) (809票)
- 2位へじね(つらい、疲れた) (762票)
- 3位ぬぎ(暑い) (624票)
- 4位やばちぃ(ジメッとして気持ち悪い) (610票)
- 5位おもやみ(面倒、おっくう) (570票)
- 6位ごしゃぐど! (怒るよ!) (548票)
- 7位んだびょん(そうだと思う) (526票)
- 8位うだで(嫌だ) (500票)
- 9位しったげ(とても、すごく) (470票)
- 10位へばな(それじゃあね) (465票)
ランキングの集計方法
調査方法:株式会社CMサイトがインターネットリサーチした<秋田弁!意味が難しい「秋田の方言」ランキングPart2>のアンケート結果を集計。
※有効回答者数:全年代の男女(性別回答しないを含む)8,876名/調査日:2025年4月3日
第1位:ぼだっこ(塩漬けの鮭)(809票)

画像はX(@sakigake)から引用 《拡大》
- 食べ物と思わなかった
- ぼた餅を想像してしまいます
- この言葉を聞いて『鮭』を想像できない上、塩漬けとは到底判らない
- 一口に東北弁とひとくくりにはできないね
方言の由来はあの花!1位は「ぼだっこ(塩漬けの鮭)」!
「塩漬けの鮭」のことを秋田県弁で「ぼだっこ」といいます。なぜ鮭という名前とかけ離れた名前になったかというと、鮮やかな色の鮭の切り身を牡丹の花にたとえたから。イノシシ肉(=ボタン)に似ていたからという説もあります。そしてこのぼだっこは、一般の塩鮭よりも塩分濃度が高めだそうで、ほんのひとかけらだけでも、茶わん1杯分のご飯を食べられるそうですよ!
第2位:へじね(つらい、疲れた)(762票)
- 秋田出身の社員がよく言っていたが、何を言っているかわからなかった
- 難しい方言だと思います
- ンン~難しい!
思わず言いたくなる!2位は「へじね(つらい、疲れた)」!
「へじね」は秋田県の方言で「つらい」、「疲れた」、「しんどい」といった意味になります。過酷な自然と対峙しなければならない東北という場所柄もあるのかもしれませんが、言葉の響きから、標準語よりも気持ちがより伝わってくような気がしますね。辛そうに「へじねぁ」と言われると、思わずいたわってあげたくなります!
第3位:ぬぎ(暑い)(624票)
- 意外性が高い
- 着てるものを『脱ぐ』からか?
- へ~食べ物かと思った
野菜の名前ではありません!3位は「ぬぎ(暑い)」!
「暑い」は秋田県の方言では「ぬぎ」になります。「暑い~!」と言いたい時、秋田弁では「ぬぎ~!」に。暑くて服を「ぬぎ」たくなるから…というわけではなく、「あたたかい」という意味の方言、「ぬぐい」から来ているのではないでしょうか。ちなみにとっても暑いときは「とても」という意味の「おが」という方言を合わせて「おがぬぎな~!」と言います!
第4位:やばちぃ(ジメッとして気持ち悪い)(610票)
4位は「やばちぃ(ジメッとして気持ち悪い)」!
- やばい、やばいじゃないの?
- ヤバいのギャル活用かと思った
- 面白いね~
「やばちぃ」は「ヤバい」の今風の言い方のようにも思える言葉ですが、実は「ジメッとして気持ち悪い」や「(雨などに降られて)濡れて冷たい」という意味の秋田県の方言です。「湿っぽい空模様がつづくなぁ」は「やばち空つづくなぁ」に。寒い地域は、うっかり濡れたりすることは命にもかかわることなので、このような状況をひとことであらわす方言があるのかもしれませんね!
第5位:おもやみ(面倒、おっくう)(570票)
5位は「おもやみ(面倒、おっくう)」!
- 方言って面白いですね
- お悔やみに似てると思ったけど全然違った
- 秋田県出身だけど、初めて知った
「面倒」や「おっくう」を秋田県の方言でいうと「おもやみ」に。山形県などでも使われている方言です。この方言だと、単純に「面倒」だという場合よりも、より気がすすまない気持ちがこもっているようにも感じます。また、「おっくう」よりも、相手に対して配慮がなされた少し遠回しな言い方に聞こえるので、角が立ちにくいように思えます!
第6位:ごしゃぐど! (怒るよ!)(548票)
6位は「ごしゃぐど! (怒るよ!)」!
- 表情があれば意味がわかりそうだけど、方言だけきくと何を意味しているのかまったく想像つかない
- 怒るというイメージがまったく伝わらない
- 東北では、青森と秋田が一番わかりにくいですね。しかし、貴重な文化遺産だと思います
「ごしゃぐど!」は秋田県の方言で「怒るよ!」という意味に。「怒った」は「ごしゃいだ」、「腹が立つ」は「ごしゃげる」、「怒られた」や「叱られた」は「ごしゃがえだ」または「ごしゃがれだ」と言います。「お父さんに怒られた」は「おどにごしゃがれだ」に。ちなみに宮城県や山形県などでも同じ言葉が使われています!
第7位:んだびょん(そうだと思う)(526票)
7位は「んだびょん(そうだと思う)」!
- 『ミニモニ。ジャンケンぴょん!』を思い出した
- 響きがかわいい
- 何だかかわいらしいと思った
- 面白い方言ですね
「そうだと思う」を秋田県の方言で言うと「んだびょん」に。主に県北で「~だと思う」と言いたい時には、「使わねびょん(使わないと思う)」といった風に語尾につけて使います。このような秋田特有の語尾の響きもあってか、秋田弁がフランス語のように感じると、気象情報でおなじみのウェザーマップでも紹介されていましたよ。セシボン(フランス語で「素晴らしい」の意味)みたいな感じでしょうか!?
第8位:うだで(嫌だ)(500票)
8位は「うだで(嫌だ)」!
- ウチの地元では『とても』という意味なので困惑…
- 前後の話でわかるかな~。わからないかも
- 全く通じない
秋田県の方言「うだで」は「嫌だ」という意味です。「事態の成り行きが思い通りに行かず嘆くさま」をあらわす「うたて」という古語が変化して方言になったという説もあります。気が乗らない頼まれごとをした時などに、「うだで~」や「うだでな~」といった使い方をします。「嫌だ」よりも言いやすい語感なのがいいですね!
第9位:しったげ(とても、すごく)(470票)
9位は「しったげ(とても、すごく)」!
- 『知ったな』とか『知ってる?』みたいに聞こえる
- 初耳
- なかなか味がある言い方ですな
「とても、すごく」という意味の秋田県の方言「しったげ」。「しんたげ」と言うことも。もともとは「死ぬほど」という意味の「死ぬだけ」という言葉が由来です。「しったげさび(すごく寒い)」といった風に使います。秋田県に行って稲庭うどんやきりたんぽなどの名物を食べた後はぜひ「しったげんめがったー!(とてもおいしかったー!)」とお店の人に感想を伝えてあげてください!
第10位:へばな(それじゃあね)(465票)
10位は「へばな(それじゃあね)」!
- めばな、おばなの一種かと思った
- 難問の極み
- 言われたら、驚くと思います
「へばな」は秋田県の方言でのカジュアルな別れの挨拶で、「それじゃあね」という意味です。「せば」と言うことも。「へばまんず」だと「それじゃあまたね」という意味になります。友人など親しい人に対して使われる方言なので、秋田県出身の方と知り合って、別れる時に「へばな」や「へばまんず」と言ってもらえたら嬉しいですね!
秋田弁!意味が難しい「秋田の方言」ランキングPart2ベスト10
以上、全年代の男女(性別回答しないを含む)8,876名が選んだ<秋田弁!意味が難しい「秋田の方言」ランキングPart2>でした。
有効回答者数:全年代の男女(性別回答しないを含む)8,876名
調査日:2025年4月3日