第2位:したきりスズメ
「実は怖い話だよ」
「ばあさんが悪い」
「題名からして怖いと思います」
2位は「舌切り雀(したきりスズメ)」。
まずは話がうろ覚えの方も多かったので簡単にストーリーを紹介。
あるところに優しいおじいさんと欲張りなおばあさんが住んでいました。
ある日、おじいさんがケガをしたスズメを助けてあげました。スズメはおじいさんにたいそう懐き、可愛がっていましたが、おばあさんはそれを疎ましく思っていました。
おじいさんが出かけたある日、スズメがおばあさんの続飯(少量のお米)を食べてしまいます。怒ったおばあさんは、スズメの舌をハサミでバッサリ。スズメを追い出してしまいます。
それを聞いたおじいさんはスズメを探しに山へいき、スズメたちのお宿に招かれます。スズメは残飯を食べてしまったことを謝り、会いに来てくれたおじいさんの優しさに感謝します。スズメがお土産に大小2つのつづらを差し出し「好きな方をお持ち帰りください」と言うと、おじいさんは小さい方を選んで持ち帰ります。
持ち帰った小さいつづらを開けると、そこには金銀財宝が!
それを見たおばあさんは「大きい方にはもっと宝が入っているに違いない!」とスズメのお宿におしかけ、つづらを奪います。スズメから「家に着くまで開けないように」と忠告されていたにも関わらず、待ちきれずにつづらを開けると、中から魑魅魍魎の妖怪が飛び出しました。おばあさんは腰を抜かして驚き、逃げ帰りましたとさ。
おしまい
舌を切られても謝るスズメのけなげさにキュンときますが、魑魅魍魎入りのお土産を渡すあたりはちょっと怖い。
いじわるばあさんが罰を受けたのは自業自得ですが、一説には、おばあさんは魑魅魍魎に食い殺されてしまうというパターンもあるそうです。そこまでいくと、怖すぎる…。
第1位:カチカチ山
「狸に火をつける行為はアウトでしょう」
「婆汁は幼心にキツすぎた」
「生きたまま火を付ける。怖い!」
実は残忍だと思う昔話、1位は「カチカチ山」でした。
これはまあ…昔も今も、THE・残忍なお話代表ですよね。
◆残忍ポイント①
いたずらなたぬきがおばあさんを騙して殺し「婆汁(ばばぁ汁)」にして、なんとおじいさんに食べさせる。
◆残忍ポイント②
復讐を決意したおじいさんがウサギに協力をあおぐ。
ウサギの計画により、たぬきは背負っていた柴を燃やされ、背中に大やけどを負う。
◆残忍ポイント③
ウサギに「やけどの薬」だと渡されたのはとうがらし入りの味噌。再びたぬきは痛みで苦しむ。
◆残忍ポイント④
さらに最後には、たぬきは泥の船で溺れ死んでしまう。
うーん。
たぬきもウサギも、どっちもバイオレンス!!
ちなみにもちろんこちらも現代版では誰も死にませんし、最後はみんな仲直りします。
コメントをくださった方の中には、「前半の悪いたぬきと、後半のうっかり屋さんなたぬきの人格が違いすぎるので、別のたぬきではないか?冤罪ではないか?」という見解も。冤罪だったらもうそれこそ社会派なおとぎ話ですねこれ…。
今回は全体的にちょっと、いやかなりグロテスクな記事になってしまいましたが、みなさんご気分はいかがでしょうか!?
個人的には、「カチカチ山」の婆汁に一番の狂気を感じます。怖すぎる…。
ストーリーを忘れてしまっている昔話も多かったりするので、久々に読み返すのも楽しいですよ~。以上、実は残忍だと思う日本の昔話ランキングでした!
TOP10
- 1位カチカチ山
- 2位したきりスズメ
- 3位因幡の白兎
- 4位さるかに合戦
- 5位浦島太郎
- 6位ぶんぶく茶釜
- 7位鶴の恩返し
- 8位こぶとりじいさん
- 9位花咲かじいさん
- 10位かぐや姫
有効回答者数:3,506名
調査日:2017年9月28日