第4位:さるかに合戦
「いじめと仕返し!」
「猿が悪いのはわかるけど、仕返しの仕方が少し痛々しい」
「痛めつけるシーンが多い」
4位は冒頭でも紹介した、「さるかに合戦」。
本来のお話では、カニは意地悪なサルに騙されたあげく殺され、そのサルもカニの子どもたちによる復讐で殺されてしまいます。サルは栗に火傷を負わされ、蜂に刺され、牛糞にまみれ、最後は臼に潰される…かなりのグロテスク展開。劇場ならR指定になりそう。
嫌というほど「因果応報」を学べますが、40代の子育てママ世代からは「残忍すぎる。子供に聞かせたくない」「やられたらやり返す的なストーリーは決して良い結果を生まない」などのお声も。こういった声が多く出てきたからこそ、ハッピーエンドとなる現代版の「さるかにばなし」が生まれたのでしょうね。
ちなみに私が子供の頃は確か「サルはカニの仲間にやっつけられました」というニュアンスだったと記憶しています。殺すのではなく成敗する程度。それが今や、仲良く暮らすとは。時代が色濃く出ておりますね。
第3位:因幡の白兎
「背中の皮がずるむけ、、とかあったし」
「皮を剥いじゃうんだよ、残酷だよ」
「傷口に海水(塩)を塗り付けるから」
3位は、古事記に書かれた出雲の神話、「因幡の白兎(いなばのしろうさぎ)」。
サメに毛皮を剥がされただけでも痛そうですが、通りがかった八十神(神さまたち)に「海水を浴びれば治る」と嘘をつかれ傷口が悪化。そして最後には大国主神(出雲神話の主神)によって助けられます。
こちらも「さるかに合戦」同様、サメをだましたウサギがそもそも悪いのですが…。その仕返しがえげつなく痛そうで、ウサギへの同情票が集まりました。
一説によると、ウサギ=神話時代にこの地方を治めていた航海を得意とする一族で、ワニ=沿海をおびやかす賊であったのではないか?という見解もあるそうです。昔からのお話は、色んな考察があって面白いですね。(参照:白兎神社ホームページ)