今回はウェブアンケートにて総勢8,442名に調査した<三河弁!意味が難しい「愛知の方言」ランキング>を発表します。主に愛知県東部で使われる「三河弁(みかわべん)」から、意味が難しいと思う方言をみなさんに選んでいただきました。さっそくランキングをチェック!
TOP10
- 1位ちんじゅ、ちんじゅう(天然パーマ、くせ毛) (964票)
- 2位ごんずり(ごみ) (657票)
- 3位いきる(蒸し暑い) (621票)
- 4位ほせ(焼鳥の串やアイスの棒など) (567票)
- 5位がれ(家) (562票)
- 6位ぐろ(端っこ) (557票)
- 7位ざいしょ(実家) (385票)
- 8位ひとなる(育つ) (378票)
- 9位〜りん、~みりん(~してみて、~しなさい) (311票)
- 10位どっ(すごく) (299票)
ランキングの集計方法
調査方法:株式会社CMサイトがインターネットリサーチした<三河弁!意味が難しい「愛知の方言」ランキング>のアンケート結果を集計。
※有効回答者数:全年代の男女(性別回答しないを含む)8,442名/調査日:2023年9月13日
第1位:ちんじゅ、ちんじゅう(天然パーマ、くせ毛)(964票)
- これは、絶対に珍しい動物だとばかり思ってました
- 天然パーマのことをこのように呼ぶなんて面白いと思う。ただ、初めて聞いた時は全然想像がつかなくて会話が成り立たない気がする
- ち、珍獣?
まったく違う意味に思っちゃう!1位は「ちんじゅ、ちんじゅう(天然パーマ、くせ毛)」!
希少な動物を意味する「珍獣」や、長寿のお祝い「珍寿」と聞き間違えてしまいそうですが、「ちんじゅ(ちんじゅう)」とは天然パーマやくせ毛のこと。最近では使う人も減っていて、若い世代になるほど知らない・聞いたことがないという方も多いようです!
第2位:ごんずり(ごみ)(657票)
- 意味にたどり着かない
- 語源はどうなっているんだろう
- 他はなんとなく分かるけど、『ごんずり(ごみ)』だけ分かりづらかった
生き物のことではありません!2位は「ごんずり(ごみ)」!
「大掃除でごんずりがようけ出た」と言われると、何かの生き物のようにも思えますね。意味は「大掃除でごみがたくさん出た」となります。「ごんずり」が三河弁で「ごみ」のことなので、「ゴミ箱」は「ごんずり箱」になるようです!
第3位:いきる(蒸し暑い)(621票)
- 違う意味に聞こえてしまう
- 今まで聞いたことがない言葉で、いきなり聞いたら理解できないと思う
- 今年は、早くから使われてたことでしょう
関西弁での“調子に乗る”とは違います!3位は「いきる(蒸し暑い)」!
「いきる」は岐阜県や静岡県などでも使われている方言で、「蒸し暑い」を意味します。夏の草むらから生じる熱気は「草いきれ」、人がたくさん集まって生じる熱気は「人いきれ」と言うことを思い出すと三河弁の「いきる」の意味も覚えやすいですね!
第4位:ほせ(焼鳥の串やアイスの棒など)(567票)
4位は「ほせ(焼鳥の串やアイスの棒など)」!
- 隣県ですが、はじめて知りました
- どうしてこういう語彙になったのか分からなかった
三河弁では、アイスの棒や焼き鳥・串カツなどの串を「ほせ」と言います。なぜ「棒」や「串」が「ほせ」になるのか不思議ですが、「細い(棒)」という言葉が由来とする説もあるようです!
第5位:がれ(家)(562票)
5位は「がれ(家)」!
- チンプンカンプン、がれ?
- 三河弁は分からんのう
「がれ」は「家」を意味する三河弁で、「私の家」は「うちんがれ」と言います。知らずに聞いたら外国語のような響きですね!
第6位:ぐろ(端っこ)(557票)
6位は「ぐろ(端っこ)」!
- 会話の中に出てきても意味が最後まで分からなそう
- 『ぐろ』から『端っこ』は想像つかない
田んぼの水が外へ漏れないよう、端に土を盛った「畔(あぜ)」を「くろ」とも言い、それが「ぐろ」に変化したようです。「端っこ」を意味する方言の由来が田んぼなのは意外ですね!
第7位:ざいしょ(実家)(385票)
7位は「ざいしょ(実家)」!
- 子どもの頃、母親が実家に帰ることを言っていた。懐かしい
- 単語で聞いたら難しい!
「ざいしょ」は漢字で書くと「在所」で、「実家」や「故郷」などを意味しています。新潟県や大阪府、高知県、島根県など広い範囲で使われているので、聞いたことがある方は多いかもしれませんね!
第8位:ひとなる(育つ)(378票)
8位は「ひとなる(育つ)」!
- 使い方知りたい
- 言われても絶対わからない
「育つ」という意味の「ひとなる」。「子どもが育つ」は「子どもがひとなる」と言い、漢字で書くと「人成る」です。耳で聞くだけよりも意味が分かりやすくなりますね!
第9位:〜りん、~みりん(~してみて、~しなさい)(311票)
9位は「〜りん、~みりん(~してみて、~しなさい)」!
- なんだか難しく感じます
- 言われた記憶があります
語尾の特徴から通称「じゃん・だら・りん」と表現される三河弁。「~りん」や「~みりん」は三河の中でも主に西三河で使われているようです。「食べてみて」は「食べりん」、「やってみて」は「やってみりん」など。語尾が「りん」だととてもかわいく聞こえますね!
第10位:どっ(すごく)(299票)
10位は「どっ(すごく)」!
- 方言はどこの地方のものも難しすぎてよく理解できないです
- 初めて聞く言葉です
三河弁で、強調するときに使われるのが「どっ」や「ど」。「どっさぶい(すごく寒い)」「どっ可愛い(とても可愛い)」「どっぱやい/どばやい(とても速い)」と言ったりします。勢いがあって楽しい方言ですね!
三河弁!意味が難しい「愛知の方言」ランキングベスト10
以上、全年代の男女(性別回答しないを含む)8,442名が選んだ<三河弁!意味が難しい「愛知の方言」ランキング>でした。あなたの知っている三河弁はありましたか?
有効回答者数:全年代の男女(性別回答しないを含む)8,442名
調査日:2023年9月13日