今回はウェブアンケートにて総勢10,678名に調査した<意味が難しい「北海道弁」ランキング【単語編】>を発表します。食べ物の名前など、聞いてもさっぱりわからない、難しい方言はどれ?それではさっそくランキングをチェック!
TOP10
- 1位ほまち(へそくり) (960票)
- 2位ドンパ(同級生) (900票)
- 3位じょっぴん(鍵・錠) (817票)
- 4位ちゃらんけ(言いがかり) (754票)
- 5位げっぱ、げれっぱ(最下位) (583票)
- 6位ザンギ(鶏の唐揚げ) (535票)
- 7位おんこ(イチイの木) (519票)
- 8位デレッキ(火かき棒) (465票)
- 9位つっぺ(栓) (415票)
- 10位おここ(漬物) (406票)
ランキングの集計方法
調査方法:株式会社CMサイトがインターネットリサーチした<意味が難しい「北海道弁」ランキング【単語編】>のアンケート結果を集計。
※有効回答者数:全年代の男女(性別回答しないを含む)10,678名/調査日:2023年9月23日
第1位:ほまち(へそくり)(960票)
- 魚の名前かと
- 意味聞かなかったら、一生、正解が当てられる気がしない
- ほまちは、絶対にハマチの兄弟だとばかり思ってましたが、違う意味だとは、初めて知りました
魚のことだと思った方が多数!1位は「ほまち(へそくり)」!
「へそくり」と「ほまち」、1文字も合わないだけでなく字数まで違うので、知らなければ絶対に分かりませんね。江戸時代に船乗りが契約以外の荷物を運んでひそかに収入を得ることを「帆待ち(ほまち)」と言ったことや、主人に知らせずに開墾した田畑を「外持(ほまち)」と言ったことから、北海道や東北などでは「へそくり」を意味する方言「ほまち」が使われるようになったようです。
第2位:ドンパ(同級生)(900票)
- 語源が知りたい
- 聞いた事がない。絶対通じない
- ドドンパみたい
同期・同級生を指す言葉!2位は「ドンパ(同級生)」!
「ドンパ」と「同級生」、なかなか結び付かない言葉ですね。「ドンパ」は語源が不明ですが「同輩」が変化したものではないかと言う説があります。また、他の方言は北海道以外でも使われていることがありますが、この「ドンパ」は北海道だけで使われているようです。成り立ちが不明なことや、北海道だけで使用されていることを合わせるとなんだかミステリアスな言葉のようにも思えてきます!
第3位:じょっぴん(鍵・錠)(817票)
- 道産子なので子どもの頃は普通に『じょっぴんかる(鍵をかける)』と言っていた。他の方言は何となくわかるという人もじょっぴんは知らないんじゃないかなあ
- 言われても分からないので施錠しないで出かけそう
- べっぴん、みたいな意味かと思った!
出かける前に“じょっぴんかった”?! 3位は「じょっぴん(鍵・錠)」!
「じょっぴん」だけでも分からないのですが、さらに「じょっぴんかる」と言われると「刈る?」ということは「じょっぴん」は植物?などと誤解してしまいそうですね。実際は「じょっぴんかる」は「鍵をかける」と言う意味です。「錠」から「じょっぴん」に、「(鍵を)かける」は「かる」に変化したようです!
第4位:ちゃらんけ(言いがかり)(754票)
4位は「ちゃらんけ(言いがかり)」!
- 北海道弁も結構解らない言葉が多いですね~!
- 北海道出身ですが、分かりませんでした
「ちゃらんけ」は聞きなれない言葉ですね。アイヌ語で「談判」や「討論」を意味する「チャランケ」が語源のようです。方言では「言いがかりをつける」という一方的で理不尽な言動を意味しますが、アイヌ語では「お互いが言葉を尽くして議論をする」という、物事を解決するための方法の一つだったようです!
第5位:げっぱ、げれっぱ(最下位)(583票)
5位は「げっぱ、げれっぱ(最下位)」!
- ジェームス・ブラウンの歌詞のような
- 地方の言葉は味がある
「徒競走でげれっぱだった」と言われても意味を推測するのは難しいですね。「最下位」や「最後」を意味する「げっぱ」「げれっぱ」ですが、漢字で書くと「下端」「下臈端」になるようです。漢字の方が意味が推測しやすいですね。ちなみに秋田などでも使われているようです!
第6位:ザンギ(鶏の唐揚げ)(535票)
6位は「ザンギ(鶏の唐揚げ)」!
- 『鶏の唐揚げ』を頼んだら1羽をまるまる揚げたやつが出てきました
- 『ザンギ』は物産展で覚えました
「ザンギ」自体は北海道物産展などで目にする方も多いのではないでしょうか?油で揚げる前の鶏肉をタレに漬け込んで作るため、味付けが濃いのが特徴です。「ザンギ」という名前になったのは、「ザンギ」発祥のお店が中国料理の鶏のから揚げ「炸鶏(ザーギー)」から名前を借り、さらに運が付くように「ン」の字を入れたという説があるようです!
第7位:おんこ(イチイの木)(519票)
7位は「おんこ(イチイの木)」!
- イチイの木を知らなかった
とがった葉を持ち、秋には赤い実をつける「イチイの木」は方言では「おんこ」と呼ばれています。アイヌ語が語源とする説もありますが、アイヌ語では「ラㇽマニ」や一部地域で「クネニ(弓になる木)」と呼んでいたので違うという説もあり、はっきりとはわかっていないようです。
第8位:デレッキ(火かき棒)(465票)
8位は「デレッキ(火かき棒)」!
- 火かき棒を知っている人も少ないのでは?
「火かき棒」のことを「デレッキ」と言いますが、そもそも「火かき棒」が何かを知らない方も多いですよね。先端が曲がっていて物をひっかけたりできる鉄の棒で、暖炉や石炭ストーブを使用する際、灰や燃えがらを掻き出したり、薪を動かして火の調節をする道具です。方言である「デレッキ」は外国語が由来とする説もあります!
第9位:つっぺ(栓)(415票)
9位は「つっぺ(栓)」!
- 想像できないぐらいわからない言葉
「つっぺ」は「栓」を意味していて、「栓をする」ことを「つっぺする」や「つっぺかる」と言うそうです。鼻血や鼻水が出て、「鼻にティッシュを詰めなさい」というときは「鼻につっぺしときなさい」や「鼻につっぺかっときなさい」となります!
第10位:おここ(漬物)(406票)
10位は「おここ(漬物)」!
- 『おこわ』と間違えそう
「おここ」と言っても怒っているわけではなく、実は「漬物」の方言です。関西での方言、「こうこ」や「おこうこ」といった呼び方と似ていますね!
意味が難しい「北海道弁」ランキング【単語編】ベスト10
以上、全年代の男女(性別回答しないを含む)10,678名が選んだ<意味が難しい「北海道弁」ランキング【単語編】>でした。あなたの知っている北海道弁はランクインしていましたか?
有効回答者数:全年代の男女(性別回答しないを含む)10,678名
調査日:2023年9月23日