今回はウェブアンケートにて総勢8,877名に調査した<富山弁!意味が難しい「富山の方言」ランキングPart2>を発表します。世代や地域によって大きく変わる方言ですが、特に富山では県の東側にある富山市を中心とした呉東(ごとう)と、県の西側にある高岡市を中心とした呉西(ごせい)でなかなかに文化が違うようです。例えば、今回ランクインした方言「じゃまない」などは全く逆ともいえる意味に!気になる方はさっそくランキングをチェック!
TOP10
- 1位しんがいぜん(へそくり) (1,103票)
- 2位こーりゃく(お手伝い) (926票)
- 3位はまってやる(おごってやる) (877票)
- 4位またいする(しまう、片づける) (584票)
- 5位ざごつけない(不格好な) (548票)
- 6位あいのかぜ(春から夏にかけて吹くさわやかな北東風) (524票)
- 7位あっかりする(ほっとする、安心する) (493票)
- 8位ばんばん(完璧、上出来) (451票)
- 9位じゃまない(地域によって異なり「邪魔だ」または「大丈夫」) (443票)
- 10位まいどはや(ごめんください、こんにちは) (441票)
ランキングの集計方法
調査方法:株式会社CMサイトがインターネットリサーチした<富山弁!意味が難しい「富山の方言」ランキングPart2>のアンケート結果を集計。
※有効回答者数:全年代の男女(性別回答しないを含む)8,877名/調査日:2025年3月23日
第1位:しんがいぜん(へそくり)(1,103票)
- どうしても『しんがいぜん』と『へそくり』がつながりません
- 字数からしても、音からしても、想像つかない
- 新幹線みたい
- しんがいぜんって言葉初めて聞きました…全然分からない言葉で驚きました
由来は新しく作った田畑?! 1位は「しんがいぜん(へそくり)」!
「へそくり」を意味する富山県の方言「しんがいぜん」。漢字で書くと「新しく」「開く」と書いて「新開銭」。荒れ地などを開墾し、新しく開いた田畑「新開田」の収穫を、表に出さないことで自分だけのものにしたことから「へそくり」の意味になったという説も。厳しい生活を送っていた農民の知恵が、今現在も方言に残っているのだとすると、ロマンがありますね!
第2位:こーりゃく(お手伝い)(926票)
- 攻略すると間違える
- 全く想像できないなぁ
- 『攻略をお手伝い』」だと『こーりゃくこーりゃく』なんですかね
- どこからこの方言が出来上がったんでしょうね~
勘違いしても通じてしまう?! 2位は「こーりゃく(お手伝い)」!
富山県の方言で「こーりゃく」は「お手伝い」を意味します。主に年代が上の方々に使われている方言なので、富山県に住んでいるけど知らないという方も多いかもしれません。「草刈りを手伝って」と言いたい場合は「草刈りこーりゃくして」と言います。なんとなく意味が通じてしまうので、「こーりゃく」を「攻略」と勘違いする人も多そうですね!
第3位:はまってやる(おごってやる)(877票)
- はまる=おごる…結びつかない
- はまってやる と聞くと罠にかかるのような感じがして意外
- 悪い事されちゃいそう
- まだまだ知らないことが多い
勘違いを生みそう!3位は「はまってやる(おごってやる)」!
言われたいフレーズランキングなら上位に食い込みそうな「おごってやる」という言葉、富山県の方言で言うと「はまってやる」になります。方言を知らないと混乱してしまいそうですね。ちなみに同じ県内でも、「はまってやる」ではなく「だいてやる」になる地域も。こちらは意味を誤解されると完全にまずいのでより注意が必要です!
第4位:またいする(しまう、片づける)(584票)
4位は「またいする(しまう、片づける)」!
- またにするねと、勘違いしそう
- さよならみたい
- 日常的によく使う表現なのに、『片づける』の一文字も入っていなくて意味がわからない
- 音からの想像と、かけ離れている
富山県の方言「またいする」は「しまう」、「片づける」という意味。 「保存する」という意味で使うことも。片付けをお願いするときは「またいしてくれるけ?」と言います。ちなみに兵庫県では「またい」は「動作が鈍い」、三重県では「確実」という意味に。この3県の方たちが「またい」を含む方言で会話をするときは注意が必要になりますね!
第5位:ざごつけない(不格好な)(548票)
5位は「ざごつけない(不格好な)」!
- ウウウウウーン?
- まったくイメージができなかった
- 本当に日常のことばなの?
「不格好な」や「みっともない」という意味の富山県の方言「ざごつけない」。規格外に大きいものや数が多すぎるものに対しても使われます。「大雑把」や「がさつ」という意味で使う人も。意味の幅が広いので、使い勝手がいい方言なのかもしれません。ただ、自分が「ざごつけない」と言われることはないように気をつけたいですね!
第6位:あいのかぜ(春から夏にかけて吹くさわやかな北東風)(524票)
6位は「あいのかぜ(春から夏にかけて吹くさわやかな北東風)」!
- 地域性を感じさせる!
- かわいらしいと思った
- 第三セクター鉄道会社の『あいの風とやま鉄道』という名前の由来でしょうか?
- 方言は難しい
「あいのかぜ」は富山県の方言で「春から夏にかけて吹くさわやかな北東風」のこと。古くから、豊作、豊漁といった幸せを運ぶ風として知られています。「あいの風とやま鉄道」として地元の鉄道の名前にも使われていますね。万葉集で大伴家持が詠んだ歌「東風(あゆのかぜ)いたく吹くらし 奈呉の海人の 釣する小舟 漕ぎ隠る見ゆ」にあるように、「あゆのかぜ(あいのかぜ)」は千年以上昔から続いている言葉です。ぜひ後世にも伝わっていってほしい方言のひとつですね!
第7位:あっかりする(ほっとする、安心する)(493票)
7位は「あっかりする(ほっとする、安心する)」!
- ひびきがいい
- あっかりは光の灯りくらいしか出てきません
- がっかりするに似てない?
富山県の方言で「あっかりする」は「ほっとする」や「安心する」という意味。安心したときには「あっかりしたちゃ」と言います。富山県内でも、呉西と呼ばれる富山県の西側に住む、比較的年代が上の方に使われている方言です。語源は不明ですが、暗闇に電灯の「あかり」がともった情景を思い浮かべると意味が覚えやすくなるかもしれません!
第8位:ばんばん(完璧、上出来)(451票)
8位は「ばんばん(完璧、上出来)」!
- なにかの擬音だと思った
- 上出来ってイメージに繋がらなかった
- 一度聞いただけでは絶対無理!
「完璧」や「上出来」という意味で使われる富山県の方言「ばんばん」。石川県などでも使われています。「大丈夫だよ」と言いたい時は「ばんばんやちゃ」と言います。ちなみに富山県の中学生が考案したスポーツ「バンバンやっちゃ」は、パラリンピックの正式種目にもなっているスポーツ「ボッチャ」をアレンジし、富山弁のクイズに答える要素を加えたのだとか。一度挑戦してみたいですね!
第9位:じゃまない(地域によって異なり「邪魔だ」または「大丈夫」)(443票)
9位は「じゃまない(地域によって異なり「邪魔だ」または「大丈夫」)」!
- 邪魔ではなく、大丈夫です…?わからない
- ややこしいです
- これは難しい
- どっちの意味なの??
富山県の中でも地域によって意味が違う方言「じゃまない」。「大丈夫」や「問題ない」といったプラスの意味で使う地域もあれば、「邪魔だ」というマイナスの意味で使う地域も。比較的年配の方に使われている方言なので、富山弁を話せる若者でも意味がどちらか分からない、ということも。喋っているときの雰囲気で判断、もしくは直接確認するのがベストかも?!
第10位:まいどはや(ごめんください、こんにちは)(441票)
10位は「まいどはや(ごめんください、こんにちは)」!
- 想像もできない…
- 『いつも早いね』って意味だと思いそう
- 毎度おおきに~、みたいな?
富山県の方言「まいどはや」は「ごめんください」、「こんにちは」という意味があります。また、この言葉には相手への「お元気ですか?」や「ご家族の皆さんおかわりありませんか?」という気遣いの気持ちも含まれています。和菓子や飲食店、富山市で運行しているコミュニティバスの名前にも使われるほど富山の方に親しまれている素敵な方言です!
富山弁!意味が難しい「富山の方言」ランキングPart2ベスト10
以上、全年代の男女(性別回答しないを含む)8,877名が選んだ<富山弁!意味が難しい「富山の方言」ランキングPart2>でした。
有効回答者数:全年代の男女(性別回答しないを含む)8,877名
調査日:2025年3月23日